大きな大きな幼稚園があって、

そこにはたくさんの子どもたちと

とても大きくて優しい園長さんがいます。


子どもたちは、ケンカしてばかりです。


殴られた子は、園長先生の所へ走っていき、

「あの子に殴られました。

 あの子を罰してください!!

 もしくは、あの子を追い出してください。」

と言いました。


けれど、園長先生にとっては、

殴った子も殴られた子も

自分にとっては大切な園児。

罰することなど出来ましょうか。


追い出すことも、もちろんしません。

全ての園児を愛しているのですから。


園長先生は、

殴った子と殴られた子の話を全部聞いてから、

ふたりを握手させ、

「楽しく遊んでおいで」と背中を押しました。


もちろん、園長先生は、

その二人以外の子どもたちにも目を配っています。


いつでも、どこでも、一人残らず、

ちゃんと遊んでいるかどうか見守っています。


園長先生は、誰かだけの味方にはなりません。


温かいまなざしで、

全ての園児を大切に守っているのです。


園児たちは、何故、幼稚園にいるのでしょうか。


それは、誰とでも手をつなぐことが出来るような子に

なってもらいたい、

進んでお友達を助ける子になってもらいたい、

という配慮からです。


もし、誰かを「罰したい」と思ったり

「傷つけたい」と思ったり

「出ていけ」と思ったりするのならば、

その子は、いつまでたっても卒園出来ないのです。


早くピカピカの小学生になりたいものですね。