どぶさらいをやめることにした。
今までは、過去世にこだわって、
過去を綺麗に精算しようとやっきになっていた。
思い出せない過去世が、
現状の足を引っ張っている気がして仕方がなかった。
過去世の汚れを取り去ろうと、
バケツの汚れ水をグルグル回転させて、
上に上がってきたゴミを掬い取る作業をしてきたが、
なんだかそれにも飽きてきた。
私のバケツの水は、いつまでたっても
同じだけ汚れている。
真水にすることは不可能だ。
というより、過去は、過去。歩いた足跡。
それは、どんなに努力しても消えることはない。
ならばどうするか。
心の水をかき回すのは止めて、穏やかにさせる。
そうすると、勝手に水が澄んできて、
沈殿物は下にたまっていく。
もうその状態で良いような気がしてきた。
思い出せない過去世も丸ごと許した。
バケツそのものを愛することを覚えた。
みにもるは、経験値が上がった。(RPG風)
(11月3日 記す)