先日のこと。


園バスが来るのを、所定の場所で待っているとき、

遠くから父兄の1人がこちらに来るのが見えた。


一瞬、目が合ったような空気が流れた。


が、昔の癖で、つい、ふっとその場から離れて、

少し逃げる態勢を取ってしまった。


動いてから、「うわ、やばい!」と思った。


その人に対してはまったく悪意はないのに、

つい、昔の人間嫌いの動きをトレースしてしまった。

よそよそしい態度に見えるその動きは、

相手に嫌な思いをさせてしまったかもしれない。


案の定、その人はバス停まで来たが、

離れて立っている私の側にまで

来ようとはしなかった。明らかに遠慮している。


ああ、どうしよう。

他のお母さん方もたくさん来て、

和気藹々の状態になったのだけど、

先ほどの父兄と私だけ、

気まずいような、嫌な空気が流れてしまった。


とはいえ、「さっき逃げたように動きましたけど、

 本当は違うんです。昔の癖で・・・」などと

いちいち言い訳を言うのも難しい気がした。


一人でもんもんと悩んでいたらバスが来て、

子ども達がわらわらと降りて来、

その場はすぐに解散となった。


結局、どうしようもないまま、家に戻ってきてしまった。


夜寝る前まで、同じ情景が何度も浮かんでくるので、

溜息がふと漏れてしまう。


溜息が漏れるというのは、呼吸が荒くなっていることなので、

息を吐くついでに、呼吸法に切り替える。

つまり、「ほ~ぅ」という口半開きで息を吐くのではなく、

口をすぼませて、意識的に腹から空気をゆっくり吐く。

そうすると、自然に大きく息を吸えるので、楽になる。


気分が落ち着いたので、その日はぐっすり寝た。


朝になって、また、前日のことを思い出したが、

「昨日のことは、昨日のこと。

 今日は、今日。これから、挽回すればいい。」

と、バス停に向かった。


その場所には、昨日の奥さんがいたので、

こちらから積極的にあいさつし、話しかけた。


すると、昨日のことはまるで何もなかったように

向こうもにこやかに答えてくれて、さわやかな朝になった。

スムーズに話すことが出来たので、良かった。


生きている限り、失敗しても、すぐに取り戻せる。


たわいのないことだけど、ちょっと自信が持てた。