何故、オシャレに対して罪悪感を感じたり、

自分の女性性を押し込めようとするのか。


色々探っているうちに、

また新たな記憶が蘇ってきた。


中学の時、イジメに遭っていたのだが、

その加害者側と私は、ぶっちゃけ、

モテルタイプの女の子ではなく、

美しい同級生たちを見ては、

「あんなに着飾るなんて、変だ」と

否定し続けていた気がする。


実を言えば、私は多少、

可愛い同級生達を見て、

あこがれめいたものを感じていたのだが、

私をいじめる子ら(私の友人として付き合っていた)は、

あんな風に絶対なるな、と私に言い続けた。

かわいくなったら、もっといじめられるかもしれない、と

私はカメのように、さらに首を引っ込めるしかなかった。


それから、高校の進路での話。

担任の先生は、私に女子高を勧めてくれた。

性格的にのんびりな私には、

そういう場所がいいのではないか、と。

ところが、これを我が母が猛烈に反対した。


「女子校に行ったら、素行が悪くなる」

という理由からだった。


母の妹である叔母さんは、女子校に通った。

母は、男女共学の商業高校だった。

叔母さんの通う女子高の生徒達は、

母の商業高の男子生徒達にシナを作ったり、

はやし立てたりして、注意を引こうとしていたらしい。

それを見るのが、当時の母には耐えられなかったらしく、

「女子高は嫌い!あなたも入っちゃダメ」と反対された。


別に、母が通うんじゃないのに。

それに、自分の娘(私)が、そういうことをするような

性格に見えるのだろうか。

単に、自分の妹が嫌いだっただけでしょう。

・・・などと、今では普通に反論出来ることも、

当時は上手に言えなくて、

「じゃあ、共学にするよ」と進学校に入ったのだった。


勿論、女子高に入った人が全員悪くなるわけではないと、

当時から私はわかっていたのだが、

それでも母から何度も話を聞かされている内に、

ひょっとすると、自分も

そういう素質があるのかもしれない、と

思いこんでしまったように思う。


また、当時は、ぐれた少年少女達が

夜な夜な遊び回るというニュースが連日流れていて、

母はそういった情報も私に漏れなく伝えたのだった。


女性らしくすると、いじめられてしまう。

女性らしくすると、素行が悪くなって、親に嫌われる。

女性らしくすると、身の危険が多い。


そんな否定的な要素ばかりが耳に入るので、

女であることを前面に押し出すことは

決してやるまいと、心に決めてしまった節がある。


それでも年頃になれば、そこはかとなく

自分に女性的なフェロモンが出てきてしまうので、

それがますます自分を嫌うことに拍車をかけた。


早く年をとってしまいたい。

おばあさんになって、楽になりたい。

そればかり念じていた気がする。


なんだか、映画「キャリー」のようだったなあ。


そういう否定的な思いを、この際、一掃することにした。

自分が女性であることを認めてしまおう。

おしゃれしても良いことにしよう。

自分の体を大切にしよう。

女らしく過ごすことが気持ちよいと思えるようにしよう。


そうしたら、少しずつ、

アクセサリーを身につけたくなってきたし、

ヒールの高い靴を買いたくなってきたし、

可愛い服を見ることを許せるようになってきた。


なんだか、やっと、自分を丸ごと

認められるようになってきた感じがして

とてもうれしい今日この頃。