「忙しいパパのためのハッピーアドバイス」

を読んで、気の済むまでボロボロ泣いた。


何でこんなに泣けたのか。


私は二人の娘がいるのだが、

慣れない育児でテンパッているときに、

夫はまったく理解してくれず、

一人でドライブに出掛けてしまうことが多かった。


そのときの、つらさや悲しさや怒りが、

怒濤のように思い出されてきて、

「ああ、自分はあのころ、

 思っていた以上に疲れていたのだ」と

この本を読んで、

やっと認識することが出来たのだった。


その当時は、とにかく毎日が

自転車操業のような状態

(見た目はのほほんでも、育児不安で頭が一杯)で、

家事と育児のペダルをこぎ続けていないと、

倒れてしまいそうだった。

また、倒れたら、もう二度と起きられないとも

感じていたので、とにかく必死だった。


それでもたまに「しんどい」とか「つらい」とか

夫にポツリとこぼしたりはした。

けれども、「ふ~ん」で話が終わってしまったり、

「俺は明日早いから」と部屋に行ってしまったり、

子どもと遊ぼうとしないところとか、

「なんでこんなに家が荒れてるんだ」とか、

「ウンチを早く片づけろ!」と怒鳴られたり、

土日は一人で遊びに行ってしまって深夜帰りとか、

とにかくまったく無理解だったので、

夫への信頼感がガラガラと崩れたのだった。


徹底的とも思えたのは、

最初は親子3人、川の字で寝ていたのだが、

長女の夜泣きに耐えられず、

夫は安眠妨害だと私と長女に怒鳴り散らし、

自分の蒲団一式を持って、

一番遠くの部屋に行ってしまった時だった。

「私だって眠いのに。私には逃げ場がないのに・・・」

私は泣き叫ぶ長女を抱きしめながら、

しくしく泣いていた。

嵐の中で、強風にあおられる小鳥のように、

休みたくても止まり木がない。そんな気がした。


そんな状態ならば、

長女を可愛く思えなかったのも当然と言えば当然で、

長女が近づいてくれば逃げる、

抱っこしてと言われても避ける、

ヒステリックに長女を叱りつける、

そしてそんな自分がますます嫌になるの悪循環だった。


ギリギリのフチを歩いているときに、

道ばたで美輪さんとすれ違ったのだが、

あの一件がなかったら、私はどうなっていたことか。


とにもかくにも、私はその後、

スピリチュアルの世界に徐々に導かれ、

立ち直ることが出来たのだった。


今は子育てを楽しんでいるし、

夫が育児に理解を示さないのも

未知の世界だから当然だろうと今では思えるし、

人生が楽しくて仕方のない毎日。

だが、やはり、当時、

きちんと泣いていなかったということを

この本は思い出させてくれたのだった。


それから、この本は、

育児疲れしている妻への夫の態度を、

○と×の二種類の漫画でわかりやすく説明しているが、

うちの夫はどうみても×の方ばかりだった。

で、○側の対応を本で読んでいたら、

頑張っていた当時の自分をねぎらってもらったようで、

それだけで、心がスカッとしたのだった。

すごい癒しの本だ。


自分の努力が無駄ではなかったと、

泣いて泣いて、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていたら、

長女の部屋でパリーンと二度、音がした。

今、長女の友人ら5人が遊びに来ていて、

彼女たちに出した麦茶のグラスが2つ、

割れたようだった。


泣いている場合じゃなかった。

すぐさま、掃除機を持って、子ども部屋へ。

割れたコップを処理してたら、

気持ちもだんだん晴れてきた。


あのパリンという気持ちの良い音は、

私の心の殻が割れたような音に聞こえた。


長女への無意識な嫌悪と申し訳ない気持ち、

夫への無意識な怒りとわだかまり。

二人への思いが、同時に消えた合図らしかった。




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