私は、自分の名前が好きだ。

だから、自分の名前と同じ人がいると、

それだけで親近感がわく。


漫画や映画でも、同じ名前の人が出るとうれしい。

悪役だろうとちょい役だろうと応援したくなる。


そんな私なので、長女もそうだろうと思い、

テレビで長女と同じ登場人物が出てきたとき、

「ほら、あなたと同じ名前だって~♪^^」と

喜んで教えてあげた。


けれども長女は、ムッとした顔になり、

「ちょっと、やめてくれる?むかつくんですけど」

と本当に怒り収まらぬといった態度になった。


「何でそんなに怒るの?

 別にママは、からかって言ってるんじゃないんだよ」

と説明するが、

「でも、むかつくの!」

と言って、取り合ってくれない。


私には、長女の怒りのわけがどうしてもわからない。

理由を聞いても本人にもよくわからないらしい。

じゃあ、どうしようもない。


「ああ、また人を傷つけてしまった。だめな私・・・」

と、ガッカリし、もう、ずっと黙っていようと決めた。



すると、今度は次女が、いっぱい私に話しかけてきた。


次女の話に同意を込めて、うんうんと頷くと、次女は、

「ママ、どうしてしゃべらないの?」と聞いてくる。


不安がらせたかと思い、にっこりしながら、また無言で頷いた。


すると次女は、目に涙を浮かべて、

「ママ、しゃべって!しゃべってよぉおお~!!」

と頼むので、

「すみません。しゃべりますよ。しゃべりますとも」

と、ペコペコあやまった。


次女は、ほっとして、また遊びを続けた。



次の日、長女がドラマ「科捜研の女」を楽しんで見ていたので、

「そんなに好きなら、将来、科捜研の人になったら?」

と長女に将来の職業を提案したら、

長女は手近にあった練り消しの塊を私に投げつけてきて、

「うるさい!そんなものにはなりたくない!」

とまた怒り出した。


どうも私は、長女に対してNGワードばかり言ってしまう。


どないしたら、ええんや・・・。



また別の日、長女が、

「ママ、『人間失格』のカバーの絵、こんな風だよね」

と、立ちながらも座っているポーズ(空気椅子)をした。


その時のポーズが、すごく滑稽だったので、

「何、その格好。足がこんなんなってる。(←長女の真似した)

 アホみたいなポーズねえ~」とからかった。


すると、長女は

「いや、そういうつもりでは、なかったんですけどねぇ」

とやたらと照れているが、すごく嬉しそうだった。


からかうつもりはないのに、怒る。

からかったのに、喜ぶ。

我が子ながら、長女のツボはよくわからん。