人とのおつきあいがずっと苦手だった。


人のことを信頼出来ない自分。

心を開けない自分。

なんと孤独なのだろう。


そう思って、長い間、生きてきた気がする。


でも、それは、自分の思いこみだったかもしれないと、

やっと気が付いた。


「一生、誰とも信頼関係を築けないだろう」とか

「どんな人にも心を開けないに違いない」とか、

つまらないレッテルを自分で貼り付けていた。


そんなレッテルは、もう、剥がしてしまおう。


自分は決して、誰ともつきあえない訳じゃない。

付き合いたい人と、付き合おう。

無理をするのは止めよう。

自分の暗示に振り回されないようにしよう。


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昔は、他人との間に高い高い壁を作っていた。

バリケードを身に纏っていた。

トゲトゲを相手に向けて張り出し、

鉄条網をぐるぐると巻き付けていた。

さらには、ヘルメットをかぶり、周囲を伺っていた。

相手が近づくことも、自分から出ていくこともイヤだった。

傷つくことを猛烈に恐れていた。


でも、今は。

自分の周りには、薔薇いっぱいの垣根が出来ている。

それは、とても低い高さ。周りが見通せる。

そして、しっかりした作り。


垣根は高くも低くもない。

居心地の良い高さ。垣根の中は、居心地の良い広さ。

垣根の薔薇は、まだ時々、私や周りの人を傷つけたりする。

でも、それは、必要最低限の時だけ。

故意にやったりはしない・・・つもり。

もし、傷つけてしまったらゴメン。次は気を付けます。


私は私を守る。でも、必要以上には、もうやらない。


垣根越しに、私は人と付き合うことにしよう。

垣根からは、いつも私の上半身が出ている。

だから、いつでも応対出来る。


応対したくない人には、「ごめん」と言って、

くるりと背を向けよう。

冷たいと言われても仕方がない。

全員と仲良くなれるのは、現状の私には無理だ。


もう、それで良いんじゃないか。そう思っている。


無理に垣根の戸を開けて、

誰でもどうぞ、では私が疲れてしまう。


相手も私も疲れない。そんな距離感が一番良い。


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それにしても、ここまでたどり着くのは長かった。


無防備に全員を入れて四苦八苦したことも、

バリケード時代のことも、とても勉強になった。


いろんな体験をして、

やっと今の垣根の高さがわかってきた。


人生に無駄なし。