現在、「一般意味論」の本を読んでいる。
興味深いので、私がわかった部分だけ、
メモとしてブログに書いておこうと思う。
ただ、私個人の理解力でのことなので、
間違えていたら、ごめんなさい。
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(抽象について)
私たちは、文章を書く際に、抽象の言葉を使う。
早速だが、「私」を表現してみる。
みにもるは、神奈川県民で、主婦で、日本人で、人間である。
(逆に、人間、日本人、主婦、神奈川県民、みにもる、も可)
こうやって、幅を広げていくこと(狭めていくこと)を
「抽象のはしご」、と呼ぶらしい。
で、これに、説明を付けてみる。
みにもるは、へっぽこだ。←ここだけ正しいとする
神奈川県民は、へっぽこだ。←あやしい(疑わしい)
主婦は、へっぽこだ。 ←あやしい
日本人は、へっぽこだ。 ←あやしい
人間は、へっぽこだ。 ←あやしい
抽象のはしごを、逆にしてみる。
日本人は、勤勉だ。←ここだけ正しいとする
主婦は、勤勉だ。 ←?
神奈川県民は、勤勉だ。 ←?
みにもるは、勤勉だ。←明らかにウソ(本人が言うから間違いない)
こうやって書くと一目瞭然なのだが、
私たちは、抽象的になると、錯覚を起こしがちだ。
たとえば、
・ある大人(A)が、軽犯罪で捕まった。
・だから、大人(B)は信用出来ない。
大人Aと大人Bは、明らかに違う。
Aは特定の人物で、Bは大人というひとくくりの集団。
他にも例を挙げてみる。(あくまでも、例です)
一部分を取り上げて、全体の話にする流れ。
・C中学のD少年が悪いことをした。
・だから、C中学は荒れていると言える。
・E国は、過去、大きな戦争を1度起こした。
・だから、E国人は全員、横暴な人々だ。
・某レストランで、食中毒が出た。
・つまり飲食店は、最近、衛生管理がなっていない。
・友達3人がゲーム機器を持っている。
・「みんなが持っているから、僕も欲しい」
・2件、凶悪な事件が起きた。
・日本全体の治安は悪化している。
などなど
一部が全てではないし、
全てをひっくるめたある抽象語が
一部だけを言い当てるのは不可能。
なのに、私たちは、よく、十把一絡げのように、
「近頃の若いもんは・・・」とか
「某国は・・・」とか言う。
そのひとくくりで本当に正しいのかどうか、
一部を取り上げて全体の話にすり替えていないかなどを、
自ら文章を作るときや、
あるいは人の書いた文章を読むときに
よくよく考えなければならないのだ、と私は思った。