タイトルは、江本勝氏の「水は何でも知っている」から

もじってみた。


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「誕生を記憶する子どもたち」

(デーヴィッド・チェンバレン著)を読んでいる。


つい最近まで、赤ちゃんは未発達と考えられており、

痛さも感じないだろうから手術時も麻酔しない、という

乱暴な処置がまかり通っていたらしい。


ところが、この本の中で、科学者が色々実験したところ、

赤ちゃんは、全ての五感を研ぎ澄ました状態で生まれてくる、

ということがだんだん明らかになってきた、と書かれている。


耳も聞こえる、目も見える、匂いも判別出来る、

さわり心地もわかる、味の区別も可能なのだ。

もちろん、快不快がわかるし、痛さを感じている。


つまり、大人をそのまま小さくしただけ。


ただ、外国に来たばかりの旅行者のように、

まったく言葉が通じないので、アクションや泣き声で

赤ちゃんは意思表示をするしかない。


産声が金切り声であったとき、「元気」を表しているのではない。

分娩室が寒かったり、取り出されるとき乱暴だったから、

その不平不満を表しているのだ。


一方で、楽なお産であったときは、赤ちゃんは、

なんと、ほほえみながら出てくることもあるという。


赤ちゃんは何もわからない、というのは

単なる、一方的な思いこみだったわけである。


また、お腹の中で、母の声を骨伝導で聞き取ったり、

心音で母の心境の変化を精妙に感じる。

これからの世界に適応するために、

胎児はすでに勉強を始めているのだ。


ある妊娠中の母親が、刺激のある音楽を聞いているとき、

胎児は不快感を示して大暴れし、キック力で

母親の肋骨を1本折ったという話も、本の中に出てきている。


胎教をおろそかにしてはならないのである。


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高校生の頃だったか、私は授業で

人間の受精の瞬間を映画で見たことがある。


精子と卵子が結合した瞬間、光の輪が現れて、

受精卵を上から下までスキャンしたような動きをする。


あの神々しさが、今でも忘れられない。


あるスピリチュアルの本では、受精した瞬間、

魂(人間の意識体)が入り込むとも書かれていたので、

それが本当ならば、赤ちゃんの真の誕生の瞬間というのは、

母親の体から出てきた時ではなく、受精した時ということになる。


まだ人間の形になっていなくとも、意識がある。

全ての可能性を秘めた存在がまぎれもなくそこにある。


最近では、尊厳死、という言葉もあるが、

私は、「尊厳ある誕生」という言葉も広めたい。


受精した瞬間から、その子は守られるべき尊い存在であり、

周りの人間は、母子二人を手厚く保護し、

おだやかな環境を整えてあげることが不可欠だ。


「ゆりかごから墓場まで」ではなく、「羊水から墓場まで」。

人間は、一生を通して尊厳があるのだ。


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この本が、amazonで検索出来なかったのは残念だ。


全ての妊婦、医療関係者に、この本をお勧めしたい。


妊娠当時、私も読んでおけば良かった。

そうすれば、私の妊婦ライフはずいぶんと違っていただろう。