何らかの製造の会社に勤めていると、

社長から無茶な注文が来たりする。


「一日でも早く作れ」と言い、

もう一方では「性能の良いものをたくさん作れ」という。


早く作ったら手抜きになってしまうし、

丁寧に作っていたら、時間がかかる。


どっちを優先したらいいのか、社員は困るという。


主婦の私からすれば、この社長の考えを

鼻息で吹き飛ばしてやりたい。


結局この社長は、ただ「儲けたいだけ」で、

自分の会社からどんな製品を世に出そうが、

その製品で顧客がどう思おうと、

全く思案の外である。


大した物を作らないで、利益だけ求めている。

見返りを期待している。


こういう社長は、社員にもきつい。

つまり、働かせるだけ働かせ、見返り(給料)を低くする。

自分の手取りを減らしたくないからだ。


この社長のように、自分のことしか考えていないと、

偽物の二律背反が出てきて、にっちもさっちもいかなくなる。

「どっちが儲かる(自分に得)だろう」という選択肢だからだ。


この偽物の二律背反は、実はどっちに転んでも会社の不利益になる。

早く作るのと、たくさん売るのとでは、

確かに見た目でいくらか、もうけの違いが出るだろう。

しかし、そんなけちな見方しか出来ないでいると、

その製品はあっと言う間に顧客に見限られ、

結局は自分の損にしかならない。


どっちが自分の目先の得か。そういう選択肢だけでは、

いつまで経っても本当の答えは出ない。


客を見よ。客が何を求めているか調べよ。

本当に客のためになるのか考えよ。


客のために作るのか、会社のために作るのか。

これこそが本当の選択肢であり、答えはすぐ出る。


偽物の二律背反に騙されないようにしよう。

動けない二律背反は、結局、どこかで間違っている。

自分中心で考えている。


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もっと品のない書き方をするのならば、

ある男性がデートコースを決めるのに

「海でHしようか」「山でHしようか」と考えているのと同じ。


そういう選択肢なら、どちらにせよ彼女にフラレルだろう。


「彼女に良い思い出を作ってあげたい」、

そう思って行動するのであれば、

海だろうと山だろうと、どちらでもOKということ。