おとといの夜。トイレから居間に戻ってきたら、

長女が「ママ、これ、面白いよ」とテレビを指さした。


どんな番組かと見ると、

芸能人たちが、テーマパークのような所を借り切って、

鬼ごっこをしていた。

あとで調べたら、「ジャンプ!○○中SP」という番組だった。


あまり力を入れずに(途中で入浴したり)見ていたので、

参加者人数や最終的な金額はあいまいだが、

おおよその話は以下の通りである。


鬼に捕まらなければ、100万円をもらえるらしい。

制限時間内(1時間)に捕まったら、0円だ。


その鬼は、最初は3人なのだが、

逃げている人々(15人)の希望で、

もっと鬼を増やしても良いことになっている。

鬼を1人増やせば、当然捕まる確率も高まるが、

その分、賞金も上がるのだそうだ。


これ以上鬼を増やしたくない人もいたが、

お金欲しさに鬼の数をさらに3人増やした人がいた。

そうして、結局、鬼は6人になった。

もちろん、捕まるペースも速くなった。


自分が捕まりたくないために、

他の人をおとりにして逃げたりする人もいた。


鬼はヘリコプターを使って、上空からも探すので、

逃げる方は、本当に必死だったが、

最終的に、時間内に逃げ切った人は3人だった。


ところが、そのあと、ボーナスとして、

さらに15分逃げれば、もっとお金をくれるという。

(が、捕まれば0円。)

そこで止めればいいのに、

その3人は、ボーナスステージを選んだ。


次は鬼が追いかけるのではなく、

鬼に捕まった人々の内、代表者4人を選出し、

その4人が、残りの3人を追う。

3人を見事捕まえることが出来たら、

先に鬼に捕まっていた全員が100万円の山分け、

というルールに変更になった。


そうして、結局3人は捕まり、その番組は終わった。


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なんというか、呆然とした。

こんな悪質な番組、見たことない。


芸能人達は賞金の100万円欲しさに、

プライドも人情も全て吹き飛んでしまっている。

自分さえよければいいという姿が見え見え。

彼らを走らせる番組側も、趣味が悪い。

「世の中、金が全て」と言いたいのか?


単なる鬼ごっこで済めば良いのだが、

最後には、仲間だったはずの人間が

残りの人間を追うという、仲間割れ状態だ。

追われる側から追う側になった4人は、

嬉々としてして仲間を追う。

人間性もへったくれもありゃしない。


それにしても、馬鹿だなあと思うのは、

捕まらなかった3人は、

ひとり当たり140万円?もらえるはずだった。

140*3=420万円。

それを15人全員で山分けしたら、

420÷15=28万円にもなる。


ところが、欲をかいたボーナスステージで3人は捕まり、

たったの100万円を残りの12人で分けることになったので、

100÷(15-3)=8万円。

もちろん、最終的に捕まった3人は0円だ。


冷静に計算したら、どちらが得かわかるだろうに。


最初、逃げる側が全員で話し合って、

分け前は等分にしようと決め、

チームワークで助け合うようにしていれば

一人当たりの分け前はもっと増えただろう。


ところが、自分さえよければ、という考えが、

結局、全員、損をするはめになる。


笑っているのは、テレビ局だけだ。

支払う合計金額が少なくて済んだのだから。

朝三暮四とはこのことか。


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お金という名のニンジンをぶら下げられて

良いように走らされた芸能人達。


自分の目先の欲に取り憑かれ、

周りが見えなくなっている。

哀れなり。


番組自体は醜悪であったけれど、

反面教師として、

とてもよい勉強をさせていただきました。

(-∧-)合掌・・・