今読んでいる本は、
「死にゆく者からの言葉」(鈴木秀子 著)だ。
この本を読んでいたら、
とあるシスターの話が載っていた。
善行を積んでいた若いシスターが、
自分の「ねばならない」にしばられていたこと。
また、別の年老いたシスターが、
ガンに侵されてしまい、
前途のある若いシスターに嫉妬して
いじめてしまっていたこと。
なんだか、それを読んだら、
シスターという立場であっても、
悩み苦しむのは一般の人々と一緒なのだと知った。
ちょうど今、私も悩んでいたときだった。
人見知りが激しい自分を情けなく思い、
心にわだかまりがずっと残っていて
苦しんでいた。
こんなことで悩んでいるようじゃ、
自分のレベルは小学生以下だよ、と
自分を卑下したらますます苦しくなった。
けれども、この本を読んだら、
みんな悩んで成長するのだということがわかって、
私の悩みにも意味があると思えた。
それに気が付いたら、
心の中の悪いガスが
スーッと抜けていくのが実感出来た。
昔どこかで、
徳のあるお坊さんがガンになったとき、
すごく取り乱したという話を聞いたことがある。
これを初めて聞いたときは、
「なんだ、お坊さんも大したこと無いな」
などと失礼なことを考えてしまったのだが、
今から思い直してみれば、
「立派なお坊さんだって悩むんだ。
だったら自分が悩むのは当たり前だ。」と
受けとめることが出来た。
悩んでも苦しんでもいい、という考え方が、
自分を楽にしてくれたのだった。
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