夜、なかなか寝付けなくて、一晩中

蒲団の上をゴロゴロ転がっていた。


朝方になって、やっと、

うとうと出来るようになったので

これ幸いにと、動きを止めてみた。


すると、奇妙な夢を見た。


天井がどんどん近くなってくる。


ああ、自分が浮いているんだなと感じる。


ふわふわしていて、気持ちがいい。


そのまま天井を抜けるかと思ったら

ポヨンとはじかれた。


制御不能のまま、上方の壁にぶつかったり

また天井に鼻先が当たったりしている。

でも、痛みはない。


室内で放されたヘリウムガス入りの風船のようだ。


天井近くで、所在なげに

ボヨンボヨンと弾んでいる自分。


そのときにようやく、

「もしかして、幽体離脱しているのかも!

 だったら、下を見れば私の体が寝てるはずだ。

 下を見たい!!」

と思うようになった。


けれども、見えるのは

天井の木目模様と壁部分だけで、

どうしても下を見ることが出来ない。


仰向けの体勢を変えられない。


下が見られないのなら、もう下は諦めよう。


その代わり、天井を突き抜けたい。

天井を抜けたら、きっと空へあがれるだろう。


頑張れ、自分。

天井は抜けられる。すっと通れるはずだ。

やってみろ。


そう思ったら、確かに、すうっと抜けられた。


やった~。


ところが・・・

出た先は、外ではなかった。


もう一つ、同じような部屋に出ていた。


一階から二階に移動しただけだったらしい。


猛烈にガッカリした。


そんな夢。