人の欠点を見つけたら
どうしたらよいか。
例を挙げて、考えてみよう。
(以下の文はフィクションです)
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隣人Aさんは、とても魅力的で素敵な人だ。
ただひとつ欠点がある。
Aさんの足の裏はいつもとても汚れている。
Aさんは、いつも我が家に遊びに来て
楽しく話をするのだが、
その人が帰った後、家の床が汚れてしまう。
汚されて、ムカムカする。
Aさんの顔を見るのさえ嫌になるほどに。
単に足の汚れだけが欠点なのに、
そこだけを見て、全部が嫌いになる。
1)Aさんに、
「あなたは汚い。嫌い。もう来ないで」と言ってみる。
↓
Aさんは、自分全てが汚いのだと勘違いする。
Aさんは自分の存在自体を悲しむだろう。
もしくは、自分はどこも汚れていないはずだ
(Aさんは自分の足の裏には気付いていないので)と怒り、
こちらに怒りをぶつけるだろう。
どちらにせよ、Aさんとの仲は険悪になる。
2)Aさんに何も言わず、我慢する。
↓
言いたいことが言えず、疲れる。
Aさんは何も気が付かないから、
無邪気な笑顔により、こちらの怒りが倍増する。
Aさんをますます嫌いになっていく。
自分のわだかまりが濃くなり、こちらが病気になる。
3)Aさんに頼んでみる。
「あなたはいいところがたくさんありますね。
ただ、一点だけ、足の裏が汚いので
それを拭いてから遊びに来てください」
↓
もしAさんが、素直な人ならばやってくれるだろうから有効。
1と2よりは、ましな対策だ。
少し、おせっかいかもしれないが。
また、人に欠点を指摘されると、
あまりいい気持ちはしないので、
Aさんに嫌われる可能性もなきにしもあらず。
言ってもその通りにやってくれないことも、多々あり。
また、「腰の具合が悪くて、足まで手が届かないんです。
ごめんなさい。」と言われたら
指摘した自分を恥ずかしく思うだろう。
4)Aさんが来たら、にこやかに
スリッパを差し出す。
↓
Aさんへのおもてなしの気持ちと、
家の中を汚されないで済むという一石二鳥。
5)Aさんにスリッパを差し出したが、拒否された。
↓
Aさんが帰ったら、すぐさま掃除すればいい。
床が汚い時間が短ければ、怒る時間も減る。
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今までは、3の方法がいいと思っていた。
悪いところはしっかり指摘してあげるのが
相手にとって良いだろうと。
だが、それは、家を汚されたくないという
小我の気持ちがこちらにあり、
指摘された相手の気持ちを無視していた。
だから今では、
人間関係で困ったときは
4と5で対応するようにしている。
別に相手の全てが嫌いな訳じゃない。
家が汚れたなら、掃除すればいい。
その手間が面倒だから、勝手に怒ってしまうだけだ。
そんな怒りは、逆ギレと変わらない。
自分の手間さえ惜しまなければ、
隣人とはいつまでも仲良くなれるだろう。
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Aさんの足の裏が汚いと言う前に、
まず自分をチェックしなくては。
もしかしたら、私の両手に
自分では見えない汚れがあるのかもしれない。
Aさんの家にお邪魔したときに、あちこち触るのを
Aさんはもしかしたら快く思って無いかもしれない。
それをAさんは、
寛大に許してくれているのかもしれない。
だとしたら、それはとてもありがたいことだ。
人間関係全てにおいて、私たちは
お互いに許し合うことでうまくいくのかもしれない。
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もし、4や5以外に
もっと良い方法を思いついたら、
また書こうと思う。