ここのブログでも何度か書いているイデア。


頭の中にある理想の世界がイデア。


もしかしたら、そっちがメインだとは

思わないか。

(こう考えるのは私だけか)


イデアは、それ自体で

かなり完璧に近い姿をしているんだけれども

悲しいかな、虚構の世界だ。

マイナス1の世界。


完璧なリンゴを形作ることは出来ても

それは現実世界ではないから

食べることが出来ない。


じゃあ、どうしたらいいか、とイデアは考える。


物質世界で、リンゴを作ろう。


物質世界のリンゴに願いを託す。


物質世界のリンゴは、イデアの思いを参考にして、

最高のリンゴを作ろうと苦労する。


虫に食われたり、風に飛ばされて落ちても

あきらめないで、

とにかく自分の最高傑作を作ろうと大きく成長する。


ところが、悲しいかな、

物質世界には時間の流れがあり、

せっかく形になっても

それは腐ってしまうなど、留めることが出来ない。


だから次の世代に託そうと、種を残す。


種はまた、イデアを想像しながら

自分らしく大きく成長しようと空へ向かって伸びる。


すべての生命体は、

自分の内にあるイデアにしたがって、

成長しよう成長しようとしている。


人間もきっと、そのリンゴと同じ。


物質世界は、時間があるから、

どんなに上手に作っても

砂浜で作る砂の城のように

いつかは壊れてしまう無常の世界。


それはもう、仕方のないこと。


それでもイデアはあきらめない。

物質世界もあきらめない。


物質という身体を持たないイデアの世界。

時間という破壊にさらされるが現実の物質世界。


マイナスの世界とプラスの世界の融合だ。


1+(-1)=0


二つの世界は、

0という、永遠の完璧を目指している。


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私たちが、真・善・美を見て涙するのは、

そこにイデアの世界をかいま見るからだ。


目指すものがそこに見えると、

人は感動するのだろう。


自分の中のイデアが、

仲間に会えて嬉しくて泣くのだろう。