数年前、2000年問題というのがあった。


当時使用していたコンピュータが、

19××年の最後の二桁だけで

年号を数えていたので、

2000年になると、1900年と勘違いして

誤作動を起こす危険性があるというやつだ。


そのため、2000年になる直前に何とかしようと

世界中がコンピュータの調整に追われるという

事態が発生した。


まあ、それはなんとか、

結局は大きな問題もなく

クリア出来たようだけれど。


幸か不幸か、私は一時期

とある会社でSEをやっていて、

96か97年頃、

新しいシステムをプログラムする仕事に

携わっていた。


そのときに、年号2桁に気が付いたので

先輩に聞いてみた。


「これだと、2000年に困りますよね。

 今の内に4桁にしておきますか?」

と言ってみたら、先輩は笑って、

「そのときには、新しいプログラムを誰かが作っているよ。

 いいんだよ。今まで通り2桁で。

 4桁にすると処理が重くなって遅くなる。

 それを依頼者は望んでいないんだ。」

と言った。


「はあ、そうですか・・・」

入社してまもない私には

先輩のアドバイスに従うだけだった。


だから、寿退社した後に

世間が2000年問題を騒いでも

「やっぱりなあ」という気持ちしか湧かなかった。


問題があるところを放っておいて

ぎりぎりになって焦ることは他にもある。


たとえば、夏休みの宿題。


そのうち、そのうち、といって遊んでいる間に

新学期が明日、なんて事態になる。


泣きながら宿題に追われることもあるだろう。


寿命も同じ事。


まだ若々しくて、

あと何十年生きられるだろうとたかをくくっていると、

あっと言う間に、もう老年期とか。


何かに気が付いたら、

今、動く時期なんだと思うよ。