友人が読んでみてと貸してくれたのは、ノーベル賞受賞作家のドリス・レツシングの『夕映えの道』。

70年代のロンドンが舞台である。雑誌編集者として成功し、華やかな世界で活躍する女性が、ふとしたきっかけで知り合った貧しい一人暮らしの老女との交流から、今までの彼女の周りとは違った世界を見る。そして、彼女自身も変わってゆくというお話。

老女の病、介護、そして死を通して「老い」「死」と私たちの避けられない問題が描かれてゆく。

日記形式なので、読みやすい。でも、私は後半少し退屈でもあったけど。

40年近く前のロンドンで既に現在の日本とほぼ同じような介護システムがあったというのに、もっとも驚かされた。もちろん、その隙間にいた人々も多かったかもしれないけど、それは現在の日本も同じ。


夕映えの道―よき隣人の日記/ドリス レッシング
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ふと目に止めた映画ブログでこの映画『アバウト・タイム 』のことを知った。
若い人のブログで人生つらい時に思い出したいと思う映画のひとつという記述に惹かれて見に行った。
監督が、私のもっとも好きな映画のひとつである『ラブ アクチャリ~』のリチャード・カーティス。

タイムトラベル能力をもつという青年の恋愛を中心に、家族の問題、父との別れなどからめたお話。
話そのものが目新しいものではないのだけど、心が温まる。『ラブ・アクチャリ~』も『ノッティングヒルの恋人』もそうなんだけど、もう一度見たいと思えるお話なんだよね。
しあわせな気分を分けてもらえる映画は、いいよね。
映画のサウンドトラックに使われていた「IL Monde」すっかり好きになってしまって、YOUTUBEで何回も聞いた。

まるっきり趣向の異なる映画を2日連続で見た。
最初に『誰よりも狙われた男』
テロリストを捕まえるのに奮闘するスパイの世界のお話だけに、どきどきする。
でもね。年のせいか、楽しむというより心がすごく痛む映画だった。
実際、映画のような世界があり、その世界で働くのは、きっと心が壊れてしまうのではないか・・・なんて思ってしまった。なかでも、テロリストと目されるチェチェンの青年がかわいそうでたまらなかった。
感情移入できるほどよくできた映画なのかもしれない。

翌日見たのは
『マダムマロリーと魔法のスパイス』
たまたま銀座へ行く用事のついでにお料理がでてくるという単純な理由で見た映画だったけど、すごくよかった。前日見た映画でちょっとかさついた心がしっとりした感じかな。
お料理は登場するものの、私が思ったような登場ではなかったけど、ひとりの青年の料理への情熱。彼の家族、とくに父親のどこかにくめないおかしさ、そして、マダムマロリーのエレガントで秘めたやさしさ、強さ。
監督が、ラッセ・ハルストレムと後で知って、納得。


ニンフォマニアック、女性の色情狂のことをそう呼ぶらしい。その事自体にも興味があったけど、監督がラース・フォン・トリアーというのにも惹かれて見に行った。
実は、昨日も行ったのだが、上映1時間前ですでに満席だったので、今日出なおした次第だ。
先日の『リスボンに誘われて』もそうだったけど、映画観客数が減少気味といわれつつ、私の印象では、団塊の世代を中心に増えてきているような印象をもつのだけど・・・・本当はどうなんだろうか?

今日見たのは、「ニンフォマニアック」は二部作の第一作目。
女性の告白という過去への旅から物語ははじまる。けっこう、哲学的な映画のような気がする。
セックスシーンもいっぱいなのだけど、どのシーンもとっても乾いた感じがする。欲情させられるようなものでもない。それよりも、彼女に振り回される男たちがどこか滑稽だった。
彼女は、「愛」はどこかまやかしがあるけど、「性的快楽」にはそれがないからいい、という趣旨のことを話すけど、あながちウソではないと思ったりした。
第二作は、どのような展開になるのかな。予告編のトレラーはけっこう過激だけど、一作目の内容自体はゆっくり、重く、ときには退屈なほどだったけど・・・。

ニンフォマニアック」