シロアリは、木材を主食とする害虫として知られており、家屋にとって深刻な被害をもたらします。
もし家の中でシロアリを発見した場合は、多くの人が慌てて殺虫剤を使ったり、すぐに業者に依頼したりしてしまうでしょう。
しかし、シロアリ被害は数日で大きく進行するものではありません。慌ててGoogle検索した業者に連絡すると、あまりよくない業者にあたってしまう可能性があります。
まずは落ち着いて状況を把握し、適切な対応をすることが重要です。
1. シロアリ被害の進行速度
シロアリ被害は火災のように急速に進行するものではありません。床下から被害が始まり、壁、水回り、玄関へと徐々に広がっていきます。
被害が進行するまでに数年〜数十年かかる場合も多く、すぐに建物が傾いてしまうようなことは滅多にありません。
2. 慌てて業者に依頼する前に確認すべきこと
- 被害状況: 被害箇所、被害範囲、被害程度などを確認しましょう。
- 保証の有無: 新築時にシロアリ予防工事を行っている場合は、保証が適用される可能性があります。
- 業者選び: 複数の業者から見積もりを取り、実績や資格などを確認しましょう。
3. 被害状況確認の手順
- 殺虫剤は使わない: 市販の殺虫剤は、生き残ったシロアリが逃げて被害を拡大させてしまう可能性があります。
- シロアリの死骸を保管: 業者が点検に来た時に、シロアリの種類や被害状況を判断するために役立ちます。
- 床下点検口の確認: 床下点検口を開け、床下の荷物をどかしておきます。
- 部屋の片付け: 被害のある部屋、玄関、浴室などを片付けます。
- 図面の準備: 1階の平面図と基礎図があれば、点検の精度と時間を向上させることができます。
あわてて殺虫剤をまくのは絶対に避けましょう。シロアリが警戒して営巣か所を移転させる可能性があり、被害の全容がわからなくなります。ひいてはシロアリ被害を根絶できない可能性も出てきます。
4. 業者選びのポイント
- 複数の業者から見積もりを取る: 費用やサービス内容を比較しましょう。
- 実績や資格を確認: 経験豊富な業者を選びましょう。
- 保証内容を確認: 駆除後の保証内容を確認しましょう。
5. シロアリ被害を防ぐための対策
定期的な点検: 床下や壁など、シロアリが発生しやすい場所を定期的に点検しましょう。
換気: 湿気を取り除き、シロアリが好む環境を作らないようにしましょう。
木材の防腐処理: 木材に防腐剤を塗布して、シロアリの食害を防ぎましょう。
6. まとめ
シロアリを発見しても慌てずに、冷静に状況を把握し、適切な対応をしましょう。被害状況を確認し、必要に応じて業者に依頼する。業者選びは慎重に行い、実績や資格、保証内容などを確認しましょう。日頃から定期的な点検や予防対策を行い、シロアリ被害を防ぎましょう。
7. 参考資料