皆さまこんにちわ!

 

いきなりですが萌芽更新って聞いたことありますか??

議員になり、初めて聞く言葉であり、専門家や樹木や植物に興味なければ聞くことはないと思います。

 

武蔵野市内は江戸時代に、玉川上水はひかれ周辺には農地や屋敷林や雑木林などの里山が生まれました。

都市部では、相続等で農地や屋敷など宅地開発され、緑などがどこの地域でも減っている状況があります。

 

市内には、境山野緑地の中に独歩の森という雑木林があり、国木田独歩の武蔵野にゆかりがあり、独歩の森と呼ばれている場所です。雑木林のほとんどが無くなっている今、未来に貴重な雑木林を残していかなければならないのは行政の責務だと感じているところです。

武蔵野の森を育てる会というボランティア団体が、本市と協定に基づき、独歩の森を含め境山野緑地の保全活動に取り組んでいて、先日、「武蔵野の雑木林を未来につなぐ」というシンポジウムに参加し、他地域の事例を勉強しました。

 

雑木林は、江戸時代は薪や炭などの燃料にするために大きくなったら伐採され、切株から出る萌芽を育てるという循環で維持され

たそうです。それを萌芽更新と言い、定期的に伐採せずにいるとこのような独歩の森のような薄暗く、光が入らず植物が育たなく、また、樹齢が多いと倒木の恐れなどあり、昆虫なども本来はもっと沢山いてもいいのに更新された雑木林に比べ少ないそうです。

シンポジウムでは西東京市と福生市の事例の報告を聞き、萌芽更新の重要性を学ぶことができ、近くなので西東京市にある西原自然公園に視察しに行ってきました。

 

この公園も独歩の森みたいな雑木林でしたが、2000年ごろから萌芽更新をし、このような明るい雑木林になり、沢山の生き物や、子ども達が戻ってきたそうです。さすがに薄暗い公園には、子ども達も行きたくないのは怖いし変質者みたいのが出るんじゃないかと寄りつきませんよね(笑)

 

しかし、やはり大きな木など伐採等すると知識の無い市民などが、なぜ木を伐採するのか等の苦情などが初めはあったそうですが、今は行政の方も、萌芽更新の必要性を丁寧に話、市民からの理解を得られているということです。

 

育てる会をはじめ、市民の皆さま、議員からも萌芽更新の重要性を訴えていますが、なかなか前に進むことが出来なく、理由としては、伐採費用だったり、市民のクレームなど多々考えられますが、「武蔵野市緑の基本計画2008」でも重点施策でも山野緑地の保全が記載されているので、萌芽更新等で今より更なる市民の憩いの場となるようにと願っております。