ナブラチロワ選手のように、と母が託した名前通り、シングルス・ダブルスに成績を残したチェコ生まれ、スイス国籍の名選手です。ウィリアムズ姉妹らの台頭でパワーテニス時代がやって来た女子テニス界で、小柄ながらクレバーなテニスで戦った選手です。1999年東レパンパシフィックテニスの準々決勝でのグラフ選手との試合は新旧名選手の戦いで、会社を半休して東京体育館に観に行きました。当時はグラフ選手がキャリア終盤ながら最後のチャンピオンの意地を見せ、ヒンギス選手も1999年に全豪を優勝し乗っていた時だったので稀に見る好試合になりました。ヒンギス選手は早熟の選手だったためにテニスへの情熱維持が大変だったと思いますが、1994年のプロデビューから2017年まで、シングルス・ダブルス・ミックスと長きにわたり活躍した選手でした。