鹿がのんびりと散歩している参道を歩くと、春日大社の朱の一之鳥居が見えます。春日山一帯を神域とする、8世紀ごろ創建された春日信仰の総本社である世界遺産の大社で、参拝客も多く、早朝から賑わっていました。そもそもは常陸国(茨城県)の鹿島から、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が白鹿の背に乗って御蓋山(みかさやま、春日山)に降臨されたと伝えられています。鹿は神のお使いなのです。春日造の本殿は、四祭神をお祀りする四宇の建物からなります。朱色が鮮やかで美しく、その後の神社建築の源流になったと言われています。苔むし古さを感じる石燈籠も多く見られました。