私は自分の感情がよくわからない

そして 自分が何が欲しいか 何を得たいかのニーズもよくわからない

ということに 最近 気づいた




『子どもを生きれば おとなになれる』 という本の中に

自分の感情やニーズに気づくために

父親に手紙を書くという例が載っていて


そんな風にして 自分のニーズを知っていくのか!と

おもしろそうだったので 自分でも書いてみた





父への手紙だけど 実際に父に見せる訳ではなく

ほんとは あの時 どうして欲しかったか?

自分のニーズを知るために書くためのものです


最初は 感謝の言葉で書き始める

お父さんと 夕方 いつもキャッチボールをしていたこととか

月見草の花が開くのを見せてくれたこととか

嬉しかったことや楽しかったことを

ありがとうや 感謝してると書き始める


すると 次第に過去の出来事で今でも納得いかない父の対応に対して

本当はこうして欲しかった!が出てくる


これまでは ただ 嫌な思い出で

あの時のお父さんは 怖かった

あの時のことは 思い出したくない!

で 終わっていたことが ほんとはこうして欲しかったんだ


私って そんなニーズがあったんだ!と 気づくきっかけになる


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私が 父への手紙に書いた内容は 

小学1~2年の頃 父のお金を盗み

コソコソ隠れて 欲しかった文具を買ったものの

堂々と使うことはできずに ランドセルの中に隠し持っていて


それが母に見つかり 父に

「泥棒は地獄に落ちる!」と説教されたのだが・・・


今 振り返ると あの頃の私は

自分の感情も出せず 欲しいものを買ってとも言えず

自分のために 何かしてもらったり

大人の手を煩わせることは いけないことだと思っていた



それで 手紙の中で 本当は

「あ~かりんは こんなきれいな絵のついた下敷きや鉛筆が欲しかったんだね」

「欲しいものがある時は 欲しいと言ってくれれば 一緒に買いに行ったのに」

と 言ってほしかったと書いた


親のお金をとって それでコソコソ買っても

全然 うれしくなかった


買い食いは その時食べたら何も残らないから 見つからないとばれないけど

それも やっぱり 隠れて食べないといけない


ましてや 物は ずっと残るから

それを見る度に バレるんじゃないか?と いつもヒヤヒヤして落ち着けない


髪につけるリボンも 欲しくて欲しくてたまらなくて買ったけど

そんなリボンをつけられるはずもなく

タンスと壁の隙間に 隠していたことを思い出す


泥棒が悪いことだとは知っていたし

地獄の話は 怖がりの私を もっと震え上がらせ

その上 「今度 泥棒したら もううちの子じゃない!」と宣言され

見捨てられる恐怖も加わり 家の中は 安心で安全な場ではなくなった



この時 父も母も 抱きしめてはくれなかった

それまでも  いい子のお姉ちゃんだった私は

ますます 親に迷惑をかけない 

自分の欲求や感情を抑えつけた子になっていった





欲しいものを手に入れても 嬉しくない


欲しいものを手に入れても どうしていいかわからない


欲しいものを手に入れても 楽しめない


欲しいものを手に入れた途端に 罪悪感に陥る


そんな思いが無意識の中に根付いていったのかもしれない





父のへ手紙を書くことで 当時は気づかなかったが

あの時の私は 辛かったんだ


お金を盗んで買い物をするほど 何かに抑圧され 発散できないものを抱えていたんだ

子どもの私には 重すぎる重荷を抱えていたんだ

全然 子供らしい子どもじゃなく 大人びていたけど

ほんとは 心はいっぱいいっぱいで 今にも潰れそうだったんだ


我慢して 諦めて 

欲しいものも自分のためには欲しいと言えなくて

弟が欲しがってるから お菓子ちょうだい!と言って

おやつ貰って ほんとは私が一番食べたかったなんて そぶりも見せずに食べてた





父への手紙を書いたことで


ほんとは あの時 辛かったことを わかって欲しかった

ほんとは あの時 気づかずにごめんねと 抱きしめて欲しかった

ほんとは あの時 欲しいものがあるなら 一緒に買いに行くからね と言って貰いたかった


ほんとは もううちの子じゃない!と言うかわりに

もう我慢しなくていいよ!と言って欲しかった


もし 私が親だったら こんな風にしてあげたい!ということが

して欲しいことだったりして 


こんな 私のニーズがあったんだなあ


あ~私って こんな風にして貰いたかったんだ・・・

と やっとわかった気がして 


2日経った今でも このブログを書きながら

もっと こんな風にして欲しいと ニーズが出てきたりしている


あ~自分のニーズって あって当然なのね