◆死の5段階

今日 8月15日は 
みなさんは いかがお過ごしでしょうか?

お盆でもあり 終戦記念日でもある8月15日ですが
お盆にお墓参りをされた方も多いのではないでしょうか

私は お墓に亡くなった方の魂があるとは 
正直思えませんが
お墓参りは 見えない世界を感じやすくする
自分とあの世(見えない世界)をつなぐ
入口のような場所ではないか?と 思ったりしています

ほんとうは お墓でなくても いつでもどこでも
見えない世界を感じることは できるのでしょうが
お墓は 亡くなった方に想いが馳せるので
他の場所より 身近ではないか?と思うのです

そんな日なので 少しそんな世界に触れてみたいと思います
皆さんは キューブラー・ロス(精神科医)の『死の5段階』
をご存知でしょうか


『死ぬ瞬間』という本の中で紹介されたもので
死を受容するまでの5段階のプロセスが書かれています

簡単に紹介すると 次の5段階になります

1.否認

2.怒り

3.取引き

4.抑うつ

5.受容

◆ヒーリングでも

ヒーリングをしていると
何か 予期せぬ問題が起きた時
一連の段階をひとつひとつ乗り越えないと
癒されていかないなあ・・・と
なんとなく感じていたのですが

自己ヒーリングをしている時に
まさに 死の5段階と同じような
感情の過程をたどっていかないと
その問題の対象者をゆるすこともできないし
問題自体も 受け入れることができなかったので

これは 死の5段階のように
癒しの5段階があるのではないか?
と 思うようになりました


◆癒しの5つのプロセス

私の体験した 癒しの5段階を紹介します


1.抵抗

まず 大きな問題 予期せぬ出来事が起きた時
とても それをそのまま 認めたくないので
「嘘でしょ!」と 否定したり

なんとか その問題がなくなるように
相手に そうならないような アドバイスをしたりして
必死の抵抗を試みます


2.怒り

それでも その問題がなくならないとわかると
怒りの感情が湧きあがってきます
相手を責めたり 
相手を困らせている 原因になっている人を責めたり
何もできない自分や どうにもならない状況に
悔しさや怒りが 込み上げてきます

周りの人に怒りをぶつけたり
相手を責めたりしていると そのうち 怒りは治まり
怒りだけでは 問題は解決できないと思うようになり
次は 誰かに すがりたくなります


3・すがる

神仏にすがるように祈ったり
「この問題が解決するなら 他のどんなことでもします」
と これ以外の事なら どんなことでも出来そうな
極端な思いが出てきたりします

死の5段階では 取引きとなっていますが
取引きというよりかは すがるという言葉の方が
近いですね


4.絶望

神仏に祈っても 誰かにすがっても
やっぱり どうにもならない!とわかると
自分の無力さや 絶望感から 
「もう、どうすることもできない」と絶望して落ち込みます

何もできない、お手上げ、どうしようもない
と なると どん底の『底打ち』状態になります

ここで始めて この問題にどっぷりと浸かることになります
抗うことができなくなり
問題を そのまま 感じるしかなくなります


5.ゆるし・受け入れ

感情はエネルギーなので
充分に感じ切ることができると
あとは どん底から自然と浮き上がってきます

「絶対に嫌!」「絶対にダメ!」と思っていた出来ごとが
「もしかしたら そうなっても 違う道が開けてくるかもしれない」
「これが悪いこととは限らないかもしれない」と 思え
自分が 不安定な状態に身を置くことをゆるし
この問題そのものを 受け入れることができます


これが 一連の癒しのプロセスです



◆今週の不思議な種

『癒しの5つのプロセス』は いかがだったでしょうか?

抵抗⇒怒り⇒すがる⇒絶望⇒ゆるし・受け入れ

の段階があるのですが
この過程を通過しないと癒されないとわかっていても
頭でわかっているだけでは 癒されません

私もクライアントさんのことは 冷静に対処することができても
自分のことは よくわかりません

もし わかっても やっぱり 
受け入れたくない!と 抵抗して
自然に湧き上がってくる怒りにカッとなり
自分以外の誰かに すがりたくなり
それでも 何をやっても 誰に頼っても
どうすることもできない!とわかると 
落ち込み絶望します

そして 自分の中の価値観を手放すことで 
はじめて そんな自分をゆるせ 
問題を受け入れることができます


この感情の一連の流れは 
意識ではコントロールすることはできませんが
意識的に 感情を味わってみることはできるので
どんな感情が出てきても 充分に味わってみてはいかがでしょうか