毎日会社のお昼休みに観る連続テレビ小説「カーネーション」。
主人公小原糸子の父 善作を、俳優小林薫が上手く演じている。
その時代の頑固なへそ曲がりの親父の役である。
本当に憎たらしくて、家で観ていた時長男に、
「これってうちのおやじにそっくりだよね。」
と言って、ふたりで納得していたことがある。
それぐらいうちの夫も曲者なのである。
ある日、家で録画していた「カーネーション」を観ていたら、
一緒に観ていた夫が
「この親父、まるで子供だな。」
とつぶやいた。
何を言うか・・・と思い、すかさず
「○○(長男の名前)と、おやじそっくりだって言っていたんだよ。」
って言ったら、返事が返ってこなかった。( ̄_ ̄ i)
今日の「カーネーション」では、酔って帰った善作に糸子が
「小原洋裁店を開きたい。」と言う。
面白くない善作がいつものように反対するのだが、
「この家を支えてるのは私だ。」と言い、洋裁店をどうしても開くと宣言。
善作は怒って、糸子の買ってきたケーキをひっくり返して、どこかに行ってしまう。
何だかどこかで見た風景みたいで、
胸が痛かった。
一緒に観ていたお局さんは涙を拭いていたが、
涙なんて出なかった。
糸子と私が重なって見えた。