浮幽さくら入りの彼岸の現状 | 花梨の遊戯王一人語り

花梨の遊戯王一人語り

遊戯王について、主に彼岸について語っていきます
気分で他のデッキも触れます

1.はじめに

以前《浮幽さくら》を散々disってましたが、浮幽さくらのパワーは同時に【彼岸】強化ともなり得ます

それを証明するようにいくつか【彼岸】が新弾後の大会で結果を残していましたね

ただ、やはり使用者の現象で情報が不足しているという意見も見受けられます

そんな状況を解決するために少しでも役立てればと思い、今回は未だ原案段階の構築とその解説を書きたいと思います

かなり粗削りのものとなりますがご容赦ください



2.デッキレシピ

メインデッキ  :43枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ  :15枚

【 モンスター 】31
エフェクト・ヴェーラー ×3
タックルセイダー
浮幽さくら ×3
幽鬼うさぎ ×3
彼岸の悪鬼 アリキーノ
彼岸の悪鬼 ガトルホッグ ×3
彼岸の悪鬼 グラバースニッチ ×3
彼岸の悪鬼 スカラマリオン ×3
彼岸の悪鬼 ハロウハウンド
彼岸の悪鬼 バルバリッチャ
彼岸の悪鬼 ファーファレル
彼岸の悪鬼 ラビキャント
魔界発現世行きデスガイド ×3
SRタケトンボーグ
SRベイゴマックス ×3

【 魔法 】1
善悪の彼岸

【 罠 】11
スキルドレイン ×2
タイフーン ×3
彼岸の沈溺
死のデッキ破壊ウイルス ×2
神の宣告
神の通告 ×2

【 エクストラ 】15
トーテムバード
幻影騎士団ブレイクソード
彼岸の旅人 ダンテ ×3
発条機雷ゼンマイン
超量機獣グランパルス
深淵に潜む者
永遠の淑女 ベアトリーチェ ×3
彼岸の詩人 ウェルギリウス
爆竜剣士イグニスターP
彼岸の巡礼者 ダンテ ×2

【サイドデッキ】15
ドロール&ロックバード
ツインツイスター ×2
ギャラクシー・サイクロン
ハーピィの羽根帚
ブラック・ホール
ライトニング・ボルテックス ×3
おジャマトリオ ×3
王宮の鉄壁 ×3



3.解説


Section 1.プラン

今回のプランは後攻選択です

その理由を説明する前に、まず先行を選択することによるメリットとデメリットを挙げていきます

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メリット

・先行でアドを稼いでからの2キルの流れで短期決着を狙いやすい

・先置きに強い罠は軒並み高性能であり、それらをより有効に活用できる

・ベアトの妨害を相手の初動展開に合わせることができる


デメリット

・先行選択のデッキが多いため、自分が先行が取れるかが不安定

・こちらが5枚で妨害するのに対して相手は6枚で返しにいける

・手札の残りかたと展開から手札誘発の枚数がバレやすい

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《浮幽さくら》登場前の最後に使っていたデッキは先行選択プランでした

デメリットの2つ目、枚数差から生じるアドバンテージ差はベアト成立率を高めることによってこちらの妨害をできるだけ+1できるようにして対処、3つ目の手札誘発の枚数がバレやすい問題は基本的に罠での防御を主体とすることによって対処していました

そして先置きに強い罠の中から比較的後攻でも強いと思われるものを選び、それらを《マジック・ドレイン》によって《ツインツイスター》から守ることでの勝利を戦術としていました

しかしマジドレが流行りだすと【竜剣士EM】《サイクロン》を代わりに投入するようになりました

ここで先行選択のメリット2つ目である先置きの罠を有効に使えるに若干疑問符がつきます

また、《浮幽さくら》の登場【EM】に対して有用なメタを手に入れましたが、このカードは先行よりも後攻で握っていた方が使いやすいです

以上のことから今回は後攻プランを選択することにしました


Section 2.手札誘発

後攻を選択する上で大切になってくるのは手札誘発です

これをうまく機能させることで先行展開をより返しやすく、返した後のアドバンテージ差をより小さくしていくことが可能です

また、相手が展開した後に引いても強いものを選ばなければ、後攻選択時の最強のアドバンテージである6枚目のドローが無駄になる確率が上がります

今回採用した手札誘発はヴェーラー、幽鬼うさぎ、浮幽さくら、タイフーンの4つです


エフェクト・ヴェーラー



【EM】に対しては相手の《EM ドクロバット・ジョーカー》《EM ペンデュラム・マジシャン》に当てて事故の誘発を狙いつつアドバンテージの獲得を阻止したり、先行時以外ではベアトを解決しにきたモンスターに当てることも可能です

【帝】にもお祈りぎみに投げられる数少ない札なので積極的に入れていきたいです



浮幽さくら



【EM】に対しては《爆竜剣士イグニスターP》に当てることでこちらのバックをより有効に機能させ、ベアトの解決、及び大量展開を阻害できます

また二枚目の《浮幽さくら》を引いた場合は《深淵に潜む者》を除外して、ベアトへの解答札を減らしにいきます

ミラーは握ったもん勝ちなカードで、これをダンテ出す前に撃たれるとせいぜいダークロウビートやウェルギリウスビートしかやることが無くなるので普通にやってれば負けないです

また、ダンテが立った後に引いてもExのベアトが根こそぎ消えたらミラーなら相当厳しくなるので大丈夫だと思います

【帝】に対してはExレスの場合全く効きませんが、引いたら星3バニラチューナーとして使います

シェア的に考えて、変に【帝】を意識するより【EM】に勝ちにいった方が勝率が高くなると踏んで投入しています



幽鬼うさぎ



【EM】に対して《EM モンキーボード》《竜剣士ラスターP》などの主要モンスターに当てていけます

単体ではケアされてしまうことも多いですが、他の手札誘発と組み合わせていくことで勝ちを拾っていくことが可能です

【帝】には《真帝王領域》解除とかに使えるのではないかと考えています

ミラーではほとんど役に立ちませんが、シェアの減少読みで割りきっています

デスガイドなどと合わせることでベアトに到達できる点が大きく、腐っても最悪展開札に使えます



タイフーン



【EM】には先行でペンデュラムを止められる札になり得ます

【帝】にも表の魔法壊せるので比較的使いやすいと思います

例によってミラーには使えない子ですが割りきりです



Section 3.手札誘発の枚数選択

今回は手札誘発の初手存在率が8割を越えるように意識しています

43枚のデッキに手札誘発を12枚入れて5ドローしたときのデータは以下のようになっています

初手存在率:82.3%
初手1枚率:39.2%
初手2枚率:30.8%
初手3枚率:10.6%
期待値:1.39枚

まだ調整できていないのですが、とりあえず原案としてはこんなものかなと考えています



Section 4.

後攻選択プランをとる上で罠には2通りの考え方があると私は思っています

これは単純に罠を積むか、積まないかです

罠を積まないことで発生するメリットは相手のバック除去を完全に無駄にさせられることです

これはバック破壊を相手が引けば引くほどノーコストでハンドアドを-1してるのと同じなので、相手のバック破壊が多いほど効果を発揮します

今回このプランを取らなかった理由は以下のようになります

1つは、仮想敵として考えた【EM】のメイン搭載されているバック除去の数です

今回は大会結果から平均的だと思われるデッキ枚数40,サイクロン+エキセン3,羽根帚1という投入を想定しました

この場合で6枚ドローしたときのデータは以下のようになります

初手存在率:49.25%
期待値:0.6枚

このデータから、初手存在率が50%にも満たないバック破壊を無駄にしたところで得られるメリットは大きくないと考えました


もうひとつは沈溺の存在によるものです

このカードを投入することで、高打点のモンスターやスケール等を展開の途中に持ってきた沈溺で破壊することが可能になります

これは盤面解決、展開最後の蓋の両共に効果的だと考えています

この沈溺の動きを組み込む点で高い確率でこちらは1枚の伏せが出来てしまうため、むしろ他の罠が無ければこの動きが役に立たなくなる可能性が高いと判断しました


また、副次的な作用としては、こちらにバックがあることで相手はそれを意識しなければならず、特定の罠をケアした動きをしてもらった方が結果的にこちらにいい方向に働くのではないかと思いました


以上の理由から今回は後攻選択をしても強いと思われる罠を採用しています



Section 5.罠選択


スキルドレイン



先置きして維持してれば負けないのは間違いないんですが、問題となるのは後置きの場合です

高打点のモンスターを何体も出された後に使うとそのままリクルートの壁を越えられて殺されることもありますし、バック除去ができるモンスターの効果にチェーンして破壊するような抜け道もあるので強さにムラがあります

しかし、この構築では手札誘発によって相手の展開を弱められるということが想定されているので、後置きしたときの強さのムラは大分押さえられているのではないかと考えました

ただし不安要素としては残っていますので被りにくいように2枚採用をとっています



死のデッキ破壊ウイルス



以前はサイドインしていたのですが、ミラーが少なくなる読みでメインに移行させています

フィールドのモンスターも破壊するので後攻でも比較的信用している札です

サイドからなら死デッキ対策はいくつかあると思いますが、メインから対策はほとんど無いと思っていいので基本撃ったら相当有利だと考えています



神の宣告
神の通告



後攻選択と噛み合っていないように思えたので最初は完全に0にしていたのですが、相手の先行展開の盤面を返したときの蓋の役割としては中々使えそうに思えたので投入しています

また宣告については相手の羽根帚1に対抗する意味が大きいです

後述の罠枚数調整の関係でフル投入はしていません



Section 6.罠の枚数選択

羽根帚のような全体除去は宣告的なカードに任せるとして、ここではこちらの罠と1:1できるカードを考えていきます

これはSection 4.で述べた仮想敵などからデッキ40,サイク+エキセン3,神の宣告1と考えました

この場合6ドローでの期待値は0.6枚です

今回はこれの2倍の数値をとることで1枚サイクに抜かれてももう1枚あるぜ!的な状況を作りやすくしようと考えました

今回の43枚の構築に伏せるつもりのカード(つまりタイフーンなどは除く)を8枚投入すると期待値1.2枚程度になりますので、そのくらいを意識しました



Section 7.非採用プラン


マスクチェンジ・セカンド

元々セカンド自体強いと思っていないのもあるのですが、今回は更に後攻選択ということでダークロウ自体の性質とも合っていないと考えました

手札誘発の種類としてはダークロウと噛み合わせて強いカードもいくつか搭載されているのですが、弱い部分の方が気になったので投入を見送っています


威光魔人
虚無魔人

浮幽さくらされても戦えるようにサイドインしようか悩んでいたのですが、メインのプランと噛み合っていないため断念しました

魔人ギミックを使うなら先行選択の罠型みたいな今回と真逆の構築の方が強いと思います


彼岸の悪鬼 ヘルレイカー

浮幽さくらケアのギミックとして考えてはいました

SRギミックと組み合わせてベイゴマ+赤目ダイスから虹光を出したり、ベアト絡めて善悪やリリーサー落として緊急儀式で相手ターンリリーサーヘルレイカーとか考えたのですが、総じて事故率の軽減案が思い浮かばず断念しました

下準備等を含めてヘルレイカーというベアトコストがいるから先行ベアト率が高いという意見も聞きますが、個人的には1枠に対する確率の増加が低すぎると思いますし、ベアトが生き残ればリリーサーヘルレイカーという話も、そんな状況なら他のカードなど使わずに余裕でキルライン+沈溺ベアトでの蓋に到達するのでどうかなぁといった印象です

ただし先行リリーサーヘルレイカーの目が少なからずあるのは大きなメリットなので、長所を更に伸ばし、短所を隠せるようなプランが見つかれば是非また考えてみたいです



Section 8.各デッキに対する感覚

構想段階で考えている、このデッキを使ったときの各デッキに対する感覚です

調整が圧倒的に不足しているので当たっているかは分かりません


【EM】

一番数が多いと思っています

メインから相当メタって完全に勝つ気でいますが、特にサイチェン以降浮幽さくらが入ってきたら非常に怖いです

そこまで彼岸メタらなくていいみたいな意見をよく聞くので初手に引かれて何も出来ず死ぬ確率はそこまで高くないとは思っていますが、やられたらどうしようもないと思います


【帝】

メインで後攻を選択するということはその時点で帝がとてつもない脅威になります

個人的には帝がぶん回ったらどんな札持ってても勝てないと思っているので、回った後のことはあまり考えず、回させない方向で考えています

ただどうしても帝につよい札をいれるとEMに弱くなるので、ある程度割りきっているところもあります


【彼岸】

浮幽さくらゲー

どんだけ本気でメタって相手よりプレイ上手かろうが初手で浮幽さくらぶちこまれたらほとんど勝てないと思います

ということでメインに浮幽さくら*3は入れておいて後はミラーではあまり強くないみたいなカードを結構メインにいれた構築にしています

たぶんこんなんでも浮幽さくら初手で引けば勝てると思います

あとはサイドにこっそり《おジャマトリオ》入れて「どんだけミラー弱い構築でも浮幽さくら撃てば勝てるっしょ~wwwww」みたいな甘ったれた考えの奴に不意討ちカウンター浮幽さくらぶちこもうとしてるくらいです


【インフェルノイド】

メタ引けるお祈りして、相手が事故るお祈りして、落ちが悪くなるお祈りして、それでもダメならワンキル狙います



4.まとめ

まだまだ荒削りな段階なのでこれから調整していきたいです

また、今後そもそも今回のプラン自体がダメだと判断することもあるかもしれませんが、そういうときはその理由などを含めて記事にしていきたいです

では、また次回