ピアノに対して、私はあまりいい思い出はなかった。

たしか、小学1年生のころ。

自分から「ピアノ習いたい!」と言い出して、

すぐに新品のアップライトピアノを買ってもらったわりに、長続きもせず、

いつのまにか、部屋にあったはずのピアノがなくなっていた。

それ以降、「音楽を聴くのは好きだけれど、演奏する才能はない」

と思い込んで、大人になってしまっていた。

 (今になって、母に、あのときのピアノの所在を尋ねると、

  「どこかの業者に二束三文で買い取ってもらったよ」とのこと。

  母よ、高い買い物をごめんなさい・・・。)

 

それから30年余が経ち。

娘は3歳を過ぎたあたりから「ピアノやりたい!」と言い出すようになった。

私の小さい頃の苦い経験もあるから、始めるときは すごく慎重になった。

 条件:個人の先生のお宅で、

     曜日の融通もきき、

     近所で通わせやすいところ

・・・奇跡的に、あった!

しかも、先生のきっちり基本から教えてくれる方針や

ほめるところと、指導者としてピシッと線を引く さじ加減もいいと思ったし、

なにより、娘との相性もよさそう。

かくして、ピアノを始めて数か月にして、ようやく電子ピアノを買った。

なんという慎重さ。(もう一度言うが、自分の経験があったから(苦笑))

 

数か月後(先生にのせられて?)私も娘と一緒にピアノを習うようになった。

ほぼ初心者の私も、娘と同じバスティンの教本を。

娘と一緒にピアノを習い始めて はや1年過ぎ・・・。

(大人だから、娘よりも進みが早く、今では娘よりも1つ上の教本に。

 そして、自分で弾きたい曲を先生にリクエストして練習する流れ。)

娘にとっても、私にとっても、よかった点がいろいろあるなあ、と気づいた。

 

 【親子で一緒にピアノを習って よかったこと】

①私が娘より先のページを練習しているから、娘は「耳で予習」できる

②娘が練習したくないときの気持ちも、私が理解できる

 (大人も練習したくないこともあるから!)

③発表会での娘のミスに寛大になれる

 (私だって、いっぱいミスするから!(笑))

④一緒に連弾ができる

 (連弾をすることによって、協調力もつき、ミスしたとしても基本は引き直し     

 をしないので、ミスをした時のリカバリー力もアップするそう!)

⑤親子で同じ体験を共有し、上達をほめ合える!

 (娘にも、「上手になったね~」とほめてもらえる

⑥番外編:私の脳トレ、生涯の趣味になる(笑)

 (両手とペダル(足)での演奏は、ほっんとうに、頭がフル回転します!

  憧れの「エリーゼのために」が大人になって弾けるようになるとは

 

娘が「もうピアノ辞めたい~」と言い出さない限り、親子でピアノ

もうしばらくは楽しめそうです。

 

 

 忙しくても 泣いていても 笑っていても 

 いつも心に「ゆたかさ」をちりばめて。 

 ~Nakari~