幸福の科学 大川隆法総裁先生 書籍・幸福のヒント 参照です。
ℚ 夫婦間の暴力、いわゆるドメスティック・バイオレンスや、親から子供への暴力など、家庭内での暴力について、その原因と対処法を教えてください。
家族間のストレスの連鎖
いまは、社会環境が低迷しているので、いろいろなかたちでストレスが出てきます。男性であれば、職場でうまく自己実現ができない時代に入っています。ところが、お父さんが会社で、どのようなことで失敗したり、どのようなことで怒られたりしているかということは、家族には分かりません。
そもそも、お父さんが会社で何をしているのか、家族には、さっぱり分からないのです。また、いまでは給料は銀行振り込みになっていて、お父さんが給料を家に持ってくることはないので、お父さんは居候のような感じになったりしています。
そして、最近は残業もあまりないため、家に早く帰ってきては、家族に暴力を振るっているという人もいるかもしれません。そういう人には何かストレスがあるのでしょう。逆に残業続きで八つ当たりする人もいるはずです。それから、お母さんのほうも、副収入が欲しくて、なかなか専業主婦というわけにはいかなくなっています。
パートではなく、本格的に職業を持っている人も数多くいます。しかし、人間の能力には、ある程度、限りがあるので、何かの仕事で月給を稼ぎながら、専業主婦のようにうまく家のなかをこなすのは、やはり難しいのです。その分、疲れるため、何かと感情的にぶれが生じます。
このように、ご主人のほうは、会社など、家の外でうまくいっていないことが多く、奥さんのほうも、副収入をあげるために働いていたりするので、疲れることが多いのです。それでは、子供のほうはどうかというと、家庭が荒れている子供の場合もあれば、学校が荒れている子供の場合もあります。
家庭の荒れている子供が、学校へ来て、暴力を振るったり、暴れたり、他の子供をいじめたりして、学校をかき回しているケースが、けっこう多いらしいのです。いじめをする子供の家庭を調べてみると、両親が離婚の危機にあったりすることもあります。
そういう状況に耐えられないので、学校で暴れているわけです。そのように、一つの不安が次々と飛び火して、悪いことが連鎖反応的に生じることがあります。あちらでもこちらでも次々と煤煙が出ているような状況になっているのです。
外部に頼るのはやめ、内部から変えていく
これからの時代においては、外側の環境の好転への期待は、むなしいかもしれません。昔のように、会社のなかが常にバラ色になることはないでしょうし、楽な仕事で奥さんが高収入を得ることもないでしょう。また、子供にとっても、「通っている学校が非常によい学校で、そこにいれば、どんどん進学でき、理想的な就職ができる」という時代ではなくなったのです。
そういう意味での閉塞感は、すべての人にあるでしょう。つまり、外部のものに頼ってもしかたないので、内部のほうから変えていくしかありません。心の内から変えていくしかないのです。
平静心や忍耐力を持ち、高次なものを求める
心の内から変えるときに、大切なことは何でしょうか。夫婦間や親子間の暴力といっても、結局、当事者がそれを悪いと思っていないだろうと思うのです。また、そういう暴力には、一つの ”効用” として、「ストレスの発散になる」ということもあるのです。
外での暴力だと問題が起きますが、家のなかでは、ある程度、家族が我慢してくれるのです。そのように、「ストレスの発散」という意味での ”効用” はあります。しかし、これは、家族のなかに、そういう方法以外の手段でストレスを抜けるだけの器が、もうなくなっているということなのです。
家庭のなかは、ある程度、ストレスを発散できて、外での疲れなどをいやす場でなければいけないのですが、いまは、家庭になかにストレスがたまりすぎて、それができない状態になっているということでしょう。家族の誰かからストレスを貰った人も、そのままではたまりませんから、誰かにやり返すということになります。
まるで家族がストレスの投げ合いをしているような状況であり、傷が深くなります。したがって、まず、平静心や忍耐力を持つことが大事です。そして、仏法真理に関心を持ち、心のなかで、もっと高次なもの、高級なものを求めることによって、この世の低級な争い事や悩みなどを、できるだけ消し込んでいく努力をすることが必要なのです。
これは一種の置き換えです。要するに、人間の心は二つのことを同時には思えないのです。これは、ある意味において、ありがたいことです。たとえば、躁鬱病であっても、躁と鬱は同時には来ないで、必ず交代して来ます。それと同じように、人間の心は二つのことを同時に思えないのです。
「一つのことしか思えない。千手観音のように、いろいろなことを同時に行うことはできない」というのは、人間の限界であります。しかし、「一つのことしか考えられない」ということが、人間にとっては逆に救いになることがあります。何かに打ち込んだり、何かで気を紛らしたりすれば、ほかのことを考えなくて済むことがあるのです。したがって、「より高次なものに思いを向けていく」ということが大事です。
家庭に喜びを見いだす
今後は、外部の価値観、外部の尺度での出世や成功が、かなり厳しくなってくるので、もう少し、家庭の内に喜びを見いだす工夫をしたほうがよいでしょう。これからの、リストラやデフレの時代は、よい面では家庭回帰の時代だと思うのです。残業をしても残業手当はあまり出ないし、飲み屋に行くとお金がかかるので、みな家に早く帰ってきます。
家庭回帰の時代であり、ちょっと、つましいけれども、何十年か前に返ったような感じになるので、少し別な価値観を持ってもよいと思うのです。「家庭で、これまでやらなかったようなことをする」ということでもよいでしょう。十年も二十年もやっていないようなことで、できるだけお金がかからない楽しみを考えればよいのです。
たとえば、新婚当時は、「よく二人で喫茶店に行った」「よく二人で散歩した」「ときどき花を買ってきて飾った」など、さりげない行為がいろいろあったと思います。そういうことは、結婚して十年や二十年たつと、もう忘れているでしょう。そのような、なるべくお金のかからない、懐かしい趣味や遊びを、再び実践してみるのです。
また、子供がいるのであれば、「これまでは仕事が忙しくてなおざりにしていた、子供に関する些細なことに価値を見いだす」ということもあります。仕事が忙しかったときには、子供の運動会を見に行けなかったお父さんは多いでしょう。しかし、「会社のなかで閑職に就き、いつでも家へ帰れるぐらいに暇になっている」というような場合であれば、そこは開き直って、家族との交流を深めることです。
子供の運動会へ行くなり、子供の作品の展覧会を観に行くなり、あるいは、子供の勉強を見てあげるなり、これまでしていなかったことをすることができるのです。
心のゆとりを・・・・・
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(私文:だんだん寒くなってきました。)
あんなに熱かった夏が終わり、秋になって、徐々に冬になってきたような気がします。夏は大好きで、短パンとティーシャツで過ごせるので、大好きです。でも、寒くなり、ストーブが活躍する季節になると、暖を取ることも、何か風情があって、なんとも言えない安らぎを感じます。四季のある日本、四季を感じる生活は、とても奥深い気持ちにさせてくれます。