いつものように

そのカタチから見入る。


日本には、それぜれ独特な半島が

あるけれど、愛知県にあるこの半島も

かなり個性固有だな。


細長くてまっすぐ。


真っ先に思ったのは

このフォルムを活かして描くことだった。

すなわち形状を塞がず見せる。

なぜか?

形霊を見せたいから。

どうしてか?

今あるカタチは、旬の力があるから。

はるかむかしの海岸線とは違う

壮大で綺麗さをはらむ

今必要なカタチやと

感じるから。

いつなんどき津波地震噴火で変わるから。

今を描く。


半島と呼ばれるところはとくに

それが色濃く出てくる風土。

海水と淡水。

海辺と山辺。

異国との出入り口。


渥美半島内に何を描く?

渥美=田原市かあ。

今までにない表現をしたい…

花花花…渥美半島。

ヒマワリ・ナバナ・ガーベラ・

アルストロメリア・ハイビスカス・

ハマボウ・ハマゴウ・ハマナス…


この地の花々を描いた。

コラージュのように。


描きはじめたのは菊やった。

所縁の画家、渡辺崋山の描く菊も

コラボレーションした。

作家の杉浦民平、

漁師詩人の糟谷磯丸も描くことにした。


あと花で燃えてる人も探して描いた。

薔薇に情熱を注ぐゴリ店長には、

おきまりの

薔薇の花を咥えてもらった。


花の半島。

ウミウさん、ウミガメさん、

スナメリさんも入って、

色が入ると華やかだろう。🔽




花など描き終えた時点では
まだ、空き空きやった。
俄然、好き好きになってた画風やったから、
仕上げのモチーフ探しに集中した…
すると、貝があらわれた。

この渥美、貝づくしときた。
オオアサリを隙間にまず描いた。
うん、感触がいい。
花たちとなじんでる。

崋山のまわりはアサリだらけにした!
なぜかわかる?🔽



バカガイの橙色を塗るのが楽しみだ。

白ミル貝、本ミル貝とか

描いてるなんて、おもしろい。


灯台や幸せポストも加わって

見事に渥美半島がでけた。

花づくし貝づくしの半島の旬を

描いてみた。


まだ訪れたことない半島を

ゆくドライブには、どんな音楽が

流れてくるやろか?


「希望の轍」「ワインディング・ロード」

「岬めぐり」…ベタやなあ。


で、辿りついた曲は

荒井由実の「ひこうき雲」

空を見上げて、

この歌がくちすさめるのは

ステキなことと感じた。

きっと、涙がこぼれる。

今も、もう、うるうるしてる。


花と貝とひこうき雲…

アツミと聴いてみたくなった。



🌺🦪🌻𓆉🌼



知多半島。

なんどか訪れたことはあった。

先までいってないけど、常滑には。

なにしにいつ行ったか

憶えてないていど。


とっかかりは常滑焼。

実際、持ってた。

探る、調べたら、

「INAXライブミュージアム」が

あらわれた。へぇ〜ここなんや。


色々興味深いものあるけど、

その煙突が描きたくなって、

どうしても活かせる何か?

から、知多半島は始まった。


この作品前半には、

ササッと煙突だけは描いた。

焼き物は、土と火と水でなり得ること、

BeONEになることを表現したく、

それぞれの神さまとからめた。


火の神さまーウスサマミョウオウ

水の神さまーミズハノメノカミ

土の神さまーハニヤマヒメノカミ


そして、煙突もとに何か

植栽されてるようだけど、

常滑市の花に変えた。

(常滑やから、という理由であんちょこに)


ここで、しばし止めた。

後回しにした。

そのとき発想してたものが

時間かかりそうやったので

別の風土に移ることにした。


実は、この滞空時間がよかった。


煙突まわりは渥美半島より

先に描いて、止まって、

アツミが終わったとたんに

あの構想は陳腐に感じて、


アツミとのバランスを考える

ようになってた。

別々の存在やないなあ…チタ


う〜ん…

相似性を意識したくなってた。

再開、知多半島に探索ダイブはじめた。

すると不思議。

一度は半島スクロールしてたのに、

描く素材たちが

ひとつひとつ定まってくる。


半田市「ミツカン酢」は最初に

ぽつんと描いてたけど、

堰を切り関を切り、つづいてゆく。


渥美半島は田原市のみ。

知多半島は、5市5町。 

この違いも何かある。


東海市

「御殿万歳」は陰陽祝事。

大府市

「どぶろくまつり」は鬼は実は人が好き。

知多市

「佐布里池と梅」は鉄の文化を支えてる。

「御馬頭まつり」は馬耕と馬運へのみち。

「知多木綿」は棉の匠。

阿久比町「ホタル」は野に帰れ。

東浦町「於大の方」は家康の愛。

武豊町「豆味噌󠄀」は200年杉もの。

美浜町「ちたポン」かわいい知多色。

南知多町「大砲巻」は延喜もの。


そして、

常滑市「INAXライブミュージアム」

&タイルチック色色は、


土にふれる。

水のわたし。

火のくらし。 

を、自分の身體や環境に

取り入れてゆくための玄関に

なりうる。



などなど、


描いていく中で、

ふと、

サザンカの花言葉を調べたくなった。

すると、

トップに

見慣れない曲がきた。


「サザンカ」SEKAI NO OWARI


えっ!?

聴いてみた…


泣けてきた。

その歌詞

そのPV


まるで、自分のようだった。


夢追いかけて描く日々…

恋人ではなく

兄と弟のシチュエーション。


ひとりは本人ボーカル。

夢追う絵描き役には、神木隆之介。


「夢追う君へ」このフレーズが

ココロにのこる。


知多は

夢追う物語を描こう。


そこで描きだせたのが、

あのカゴメの創業者、

蟹江一太郎と初めてのトマト発芽の場面。


佐布里池の梅の産みの親。

鰐部亀蔵の、たぼけと呼ばれても

桃の木に梅の接ぎ木をあきらめず、

開花させた場面。


於大の方は

息子竹千代(のちの家康)の

健常を祈り、薬師如来を建立した場面


知多の木綿も、

知多の麦酒も、

武豊の味噌󠄀も、

みんなー夢追う君へーだ。


常滑INAXライブミュージアムからの

サザンカのおかげで


知多半島自体のテーマは、

「オワリノ サザンカ ユメオウキミヘ」


サザンカ🎵SEKAI NO OWARI

 https://g.co/kgs/XyxqJgZ


🧑‍🎨🧑‍🎨🧑‍🎨🧑‍🎨🧑‍🎨



2つの半島を描いた。

なにか、対照的に感じた。

まだ実感してるわけでないが、

その土地がもつ特性。

例えば、ボクが暮らしていた

能登半島の町。

珠洲は陽性。輪島は陰性。

そんな氣候が漂っていた。


知多は発酵文化が際立つ。

なぜ、盛んなのか。

異なる伊勢湾と三河湾と接して

醸す風土。


渥美は、アツミ。

海洋の民「安曇族」が流れついた半島か。

こちらは黒潮太平洋に面してる。


アツミは姉のよう。

華やかさと緻密さと

食い気。

チタは弟のようなひびき。

情熱をひたむきにわたってゆく姿。


半島先わずか数㌔の間柄。

いずれ船で姉キと弟クンに

会いにいくよ。


キミの住んでる町は、

相性はどうですか?


〜⑦につづく〜


2025年7月11日

小暑温風至


あっ!


煙突んから

わきあがってるものは…


地球そのもののような、泥団子。

INAXライブミュージアムで

創れる体験あるらしい。

この玉のなかにひとつだけ、

阿久比のホタルの光。

描くつもり。


ユメオウキミヘ

やね。