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BMIとBCIとDARPAとナノトランスデューサー
その1です。
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
『2021年6月7日
マグネティクス・マガジン
編集部 Comments Offon
磁気に関する最もエキゾチックな研究のいくつかは、
DARPAとして知られる米国国防高等研究計画局によって後援されています。
次世代非外科的神経技術(N3)プログラムでは、
一流の研究所の科学者たちが、ウェアラブルなブレイン・マシン・インターフェースの作り方を研究しています。
このインターフェースは、
積極的なサイバー防衛システムや無人飛行機群の制御、あるいは複雑な任務中にコンピューターシステムと連携してマルチタスクを行うといった多様な国家セキュリティ用途を最終的に可能にするかもしれません。
同庁はこのほど、2018年に始まったプログラムの第2フェーズについて、6つの組織に資金提供を決定しました。
バテル記念研究所、カーネギーメロン大学、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所、パロアルト研究所(PARC)、ライス大学、テレダインサイエンティフィックが主導し、
他の機関が協力者として参加しています。
プロジェクトのいくつかは、磁気の効果や技術と密接に連携しています。
DARPAとプロジェクトチームに、
特にBattelleが主導するBrainstormプロジェクトと、
Rice大学が主導するMOANAプロジェクトの詳細について問い合わせたところ、
以下のような回答がありました。
「DARPAは、
無人システム、人工知能、サイバー操作の組み合わせにより、
現在の技術だけでは人間が効果的に管理するには短すぎるタイムライン上で紛争が展開されるかもしれない未来に備えています」
と、N3プログラムマネージャーのAl Emondiは述べています。
N3プログラムマネージャーのAl Emondi氏は、
「手術を必要としない、より利用しやすいブレイン・マシン・インターフェースを作ることで、
DARPAは、ミッションの司令官が高速で展開するダイナミックな作戦に有意義に関わり続けることを可能にするツールを提供できるだろう」
と述べています。
軍の主に健常者がニューロテクノロジーの恩恵を受けるには、非外科的なインターフェースが必要です。
しかし、実は同様の技術は、臨床の現場でも大きなメリットをもたらす可能性があります。
手術の必要性をなくすことで、
N3システムは、神経疾患を管理するための脳深部刺激療法などの治療を受けられる患者を拡大しようとしています。
研究は2つのトラックに分かれています。
完全に身体の外側にある非侵襲的なインターフェースと、
信号の分解能を高めるために一時的かつ非外科的に脳に送り込むことができるナノトランスデューサを含む微細な侵襲的インターフェースシステムの
どちらかを研究しています。
脳波や経頭蓋直流電流刺激などの非侵襲的な神経技術はすでに存在しますが、実世界で働く人々が高度なアプリケーションに必要とする精度、信号分解能、携帯性を提供するものではありません。
N3は、外科的な埋め込み手術を必要とせず、
16mm3の神経組織内の16の独立したチャンネルを50ms(みなるん注:「ms」ミリ秒?)以内に読み書きできる精度を持つ統合デバイスを提供することで、既存技術の限界を打破することを想定しています。
各チャンネルは、既存の侵襲的アプローチに匹敵する空間的・時間的特異性をもって、脳のサブミリメートル領域と特異的に相互作用することが可能です。
また、個々のデバイスを組み合わせることで、
脳内の複数のポイントに一度にインターフェイスすることができます。
将来の非侵襲的なブレイン・マシン・インターフェースを実現するために、N3の研究者は、
皮膚、頭蓋骨、脳組織を通過する際の信号の散乱と弱化の物理学的問題や、
光、音響、電磁エネルギーなどの様式で表される神経信号を
デコード(みなるん注:エンコードされた情報を元に戻す復号の意味)および
エンコード(みなるん注:符号化は、アナログ信号やデジタルデータといった情報を特定の方法で復元可能な別の状態に変換する処理)
するアルゴリズムの設計などの課題に対処するソリューションの開発に取り組んでいる。
「N3が成功すれば、
わずか数ミリの距離から脳と通信できるウェアラブル神経インターフェースシステムが完成し、神経技術が診療所を超えて国家安全保障のために実用化されるでしょう」
とエモンディ氏は述べています。
「軍人が任務の準備のために防護服や戦術服を着るように、
将来は神経インターフェースが入ったヘッドセットを装着し、必要なときにその技術を使い、任務が完了したらその道具を脇に置くかもしれません」
と述べています』