キャノーラと、デュポンのグリホサート除草剤耐性品種とバイエルのグリホシネート除草剤耐性品種
The Ugly Truth about #CanolaOil#キャノーラ油 の醜い真実
— purplepearl(リーシャ) (@purplep76858690) June 19, 2024
🇨🇦Canola (キャノーラ)の語源は?
Rapeseed Association of Canada (カナダ菜種協会)が、Canada oilの頭文字をとり、Canolaと、命名したことに由来するとか... 他にも、Canada Oil Low Acid の略称だとする説も... pic.twitter.com/HYty6BacEW
『― ポール・サラディーンノ医師(米国医師栄養専門医)
キャノーラは菜種という植物から採れるものですが、実は食べ物ですらありません。
1940年代までは・・・
― アンディ・カウフマン医師
特別な栽培方法で、菜種油の毒性を弱めるようにしたのですよね。
菜種油には非常に有毒な成分があるため・・・
― ポール・サラディーンノ医師
そうです、エルカ酸(エルシン酸)と呼ばれる一価不飽和脂肪酸です。
心毒性の話は、1980年代までなかったのではないでしょうか。
キャノーラ油は、1940年代第二次世界大戦中に船の潤滑油として重宝されました。
濡れた状態でも、滑りが良いためです。
そのため、軍事用や工業用として非常に貴重なものでした。
食用にするためには、特に改良が必要でした。
エルカ酸を除去するために、加工されたのです。
それがキャノーラ油として売られており、
しかもそれが健康的な脂肪であると謳われています。
例えば、ハーバード大学やメイヨ―クリニック、AHA(アメリカ心臓協会)やFDA(アメリカ食品医薬品局)などはそう断言しています。
ハーバード大学のウェブサイトを見れば、キャノーラ油が健康な脂質であると、明記されていますよ』
https://www.tokusanshubyo.or.jp/jouhoushi05/j05-07.pdf
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
図等による報告の詳細は、元記事様でご確認ください。
『スーパーマーケットで安価で販売されている食用油、サラダ油の広告チラシに菜種油とは記されていない。
しかし、一般に目にするキャノーラ油こそが植物としてのナタネから搾油された菜種油
である。
しかし、菜種油とどうして記載されていないか。
もともとの菜種油にはエルシン酸という心臓病を引き起こす人体に有害な脂肪酸が含まれ、
またグルコシノレートという甲状腺障害をもたらす有害物質が含まれる。
1974年にナタネ生産国のカナダにおいてこの2つの物質が低い品種「Tower」が従来の交配育種により開発された。
この品種から搾油された油がダブルローのキャノーラ油である。
つまり、菜種油という語には有害な物質が含まれているイメージがあり、それを一新するために、カナダや北米ではキャノーラ油というブランドで生産販売されるようになった。
しかし、元々はカナダの油を表すキャノーラも現在はブランド(商標)ではなく、
カナダの食品、飼料、種子業界において「エルシン酸が2 % 以下含量であり、グルコシノレート含量が搾油後の油粕(風乾物)の30μmol/g以下」と定義されている。
2000年以降、海外のナタネ種子を生産する種苗会社は、
化学(農薬)企業のモンサント(米国)、
デュポン(米国)、ダウケミカル(米国)、
バイエル(ドイツ)、BASF(ドイツ)、
シンジェンタ(スイス)等の買収・統合により再編が進んできた。
これら化学企業は種子を生産し農業に大きく影響を及ぼすバイオメジャーとして成長した。
特にキャノーラにおいては、
デュポン社が開発したグリホサート除草剤耐性品種(ラウンドアップレディー、RR)、
バイエル社のグリホシネート除草剤耐性品種(リバティーリンク、LL)の遺伝子組換え(GMO)品種、
非組換えの交配育種法により開発された BASF 社のイマザモックス耐性品種(クリアーフィールド、CL)の3種の除草剤耐性品種が、栽培管理上有益な品種として広範に拡大している。
これら品種の多くが日本に輸入されており、特に輸入港近辺で遺伝子組換えナタネがエスケープして話題になったのは記憶に新しい。
既に1980年代、カナダからのキャノーラ油の輸入が増大していたその時期の国産のナタネ品種は人体に有害なエルシン酸が含まれていた品種であったため、食用油中のエルシン酸除去が最重要課題であった。
1990年エルシン酸フリーの「アサカノナタネ」、「キザキノナタネ」が開発された。
特に「キザキノナタネ」はその後長く、寒冷地~寒地にかけての主力品種となり、北海道では350kg/10aをあげる農業者も出現している。
2001年には温暖地向けのエルシン酸フリー品種「ななしきぶ」そして寒冷地南部向けのダブルロー品種「キラリボシ」が開発され、エルシン酸だけでなく搾油後の油粕を肥料より付加価値の高い飼料に利用できるキャノーラ品質の品種が開発されてきた。
「キラリボシ」開発前後、国内では人体に有害なグルコシノレートが、逆にシカやイノシシ等の獣害防止になるとの報告もあり((社)農業機械化協会 未定稿)、「キザキノナタ」より「キラリボシ」が低収であったこと、ダブルロー品種への転換が進まなかったことを見て、逆にダブルロー品種は日本には不要との乱暴な論議もあり、ダブルロー品種開発という目標が一時とん挫していた。
しかし、2007~2008年のトウモロコシ等の作物のバイオエタノール用への需要が拡大し、結果として国内の飼料価格高騰を引き起こし、畜産分野からナタネ油粕の飼料目的の品種開発が求められるようになった、つまり「キラリボシ」より多収で北海道から九州まで各地に適応した寒地・寒冷地向け、温暖地・暖地向けのダブルロー品種の開発が主要な緊急の課題となっている。
油脂品質として脂肪酸組成が重要である。
脂肪酸の合成経路は酵素及び遺伝的関係が明らかにされており、遺伝的な制御が一定程度可能になり、海外ではそれに応じた品種開発が行われている。
FAD 1(脂肪酸不飽和化酵素)によりステアリン酸(C18:0)からオレイン酸(C18:1)
が生合成され、FAD2によりオレイン酸からリノール酸(C18:2)へ、FAD 3によりリノール酸からリノレン酸(C18:3)へ転換される。
一方でFAE(脂肪酸エロンガーゼ)によりオレイン酸よりエイコセン酸(C20:1)を経てエルシン酸(C22:2)が生成される。
エルシン酸フリー品種はFAE が遺伝的にブロックされたものであり、
これら酵素群を遺伝的に組み合わせることにより多様な脂肪酸組成を有する品種が開発される可能性がある』