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レバノン関連近況
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
『18 May 2024
レバノン南部の避難民にとって、
数ヶ月に及ぶ国境を越えた衝突で死亡した人々の葬儀は、故郷に戻り、
イスラエル軍の砲撃による惨状を目の当たりにする辛い機会となっている。
「私の家は廃墟になっていました」
と、国境の村マイス・アル・ジャバルにある瓦礫の山の前で、白い髭をたくわえた60歳の男性アブデル・アジズ・アンマルさんは言った。
プラスチック製の給水タンクだけが残っていた。
「両親の家も、兄の家も、甥の家も、すべて全壊してしまいました」
と、今週、村出身のヒズボラ戦闘員の葬儀のためにマイス・アル・ジャバルに戻ってきたアンマルさんは語った。
イスラエルとレバノンの国境の両側の町や村の住民の多くが、安全のために自宅から避難している。
AFPの集計によると、
イランに支援されたヒズボラ運動は攻撃を激化させており、
一方イスラエルはレバノン領土の奥深くを攻撃している。
国境を越えた暴力により、
レバノン側では少なくとも419人が死亡している。
死者の大半はヒズボラの戦闘員で、その中にはマイス・アル・ジャバルの7人も含まれているが、
少なくとも82人は民間人であり、そのうち3人はジャーナリストである。
イスラエルは、国境側で14人の兵士と11人の民間人が死亡したと発表している。
国連レバノン暫定軍のスポークスマンによれば、南部での葬儀の場合、レバノン軍は国連平和維持軍に通達し、国連平和維持軍はイスラエル軍に通達する。
平和維持軍は通常、国境付近をパトロールし、レバノンとイスラエルの間の緩衝材の役割を果たしている。
ヒズボラの拠点であるベイルート南部郊外に村を逃れたアンマルさんは、暴力の発生から2週間後に避難した。
国際移住機関によると、レバノン南部では9万3000人以上が避難し、イスラエル当局はレバノン北部から数万人を避難させている。
「私たちは葬儀のために来ていますが、家を点検しています。
家が破壊されていない人たちは、持ち物を集めるのに時間を使っています」
とアンマルさんは言う。
「この家は私たちにとって大きな意味があったのです」
「娘はいつも家が恋しい、いつになったら戻れるの?といっていました」
AFPのカメラマンは、緑の田園に囲まれた戦場に成り果てた村で、
何十軒もの家屋が壊されたり、一部が破壊されたりしているのを見た。
葬列が瓦礫だらけの通りを横切り、人々はヒズボラを支持するスローガンを唱えていた。
ヒズボラの旗が風になびくなか、チャドルをまとった女性たちが一緒に歩き、シーア派イスラム教徒の色である黄色のスカーフを巻いたり、亡くなった「殉教者」の写真を持っている人もいた。
「私たちが武器を持っていようといまいと、私たちが村にいるだけでイスラエル軍の標的になるのです」
とアンマルさんは言い、戦闘が葬儀であるからといっていつも止まるとは限らないと指摘した。
5月5日には、
葬儀中の男性とその妻、
子ども2人がマイス・アル・ジャバルへの空爆で死亡した。
彼らは、自分たちが所有する店から物を取るために村に戻っており、今は平穏な時だと信じていた、と地元メディアは報じた。
半壊した家の前で、人々は小型トラックに洗濯機、子供用ベビーカー、バイク、プラスチックの椅子など、できる限りのものを積み込んだ。
村の瓦礫の中には、こう書かれた看板が立てかけられていた:
「たとえあなた方が私たちの家を破壊しても、ミサイルは私たちの意志を断ち切ることはできない」
レバノン当局は、被害状況を完全に把握するために停戦を待っているが、
約1700棟の家屋が破壊され、14000棟が損壊したと推定している。
救急隊員は、甚大な被害と住民のいなくなった村を報告し、
多くのジャーナリストは激しい砲撃のため国境地帯への移動を渋っている』
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
『02 Jun 2024
イスラエルの戦闘機と無人偵察機はレバノン南部の村や町に対する一連の空襲を開始し、
これに対してヒズボラは数十発のロケット弾を発射して応戦した。
シドン地区のアドロウンでは、ある空爆で建物が破壊され、
アマル・アブードという女性が死亡、他の4人が負傷した。
アイン・カナでは、別の攻撃でヒズボラのメンバー、アーメド・タブーシュ氏が死亡した。
国境地帯の住民は、金曜日に「昨年10月8日に衝突が始まって以来、最も激しい夜の攻撃」を経験したと報告し、
イスラエルは複数の町や村に空爆を行った』
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
『05 Jun 2024
前夜、ヒズボラによってレバノンから発射された弾薬がイスラエル北部の数カ所で発火したことを受け、イスラエル当局は火曜日、新たな山火事に対する警戒態勢をとった。
イスラエル消防救助局は、数十の消火チームが自然公園局、陸軍、警察、その他の機関のチームと夜を徹して活動し、午前中に最大の火災が鎮圧されたとAFP通信の記者が報じた。
「現時点では、レバノンとの国境付近に3つの活動中の現場がある」
と、消防庁は火曜日未明にXに投稿した。
AFP通信の記者によると、消防隊員はまだ小規模な火災の消火に当たっているという。
炎はレバノン国境近くの町キリヤト・シュモナに迫った。
10月7日のハマスのイスラエル攻撃以来、ガザ地区での戦争の引き金となった軍とレバノンのヒズボラ・グループとのほぼ毎日の銃撃戦に直面し、大部分は避難している。
ここ数日、この地域を襲っている猛暑は、連日のロケット弾やドローンによる攻撃で焼夷弾の雨を降らせ、すでに森林火災の危険性を高めていた。
AFP通信のカメラマンが北部の町で目撃したのは、国境地帯の一部が猛火に包まれている光景だった。
日曜日には、イスラエルに併合されたゴラン高原で、レバノンから発射されたロケット弾がカッツリンの町付近を直撃した後、約10平方キロメートル(約4平方マイル)の土地が燃えた。
(みなるん注:ヒズボラの攻撃と猛暑?と最初疑問に思って元記事読んでみましたが、確かに「Extreme heat」は猛暑と訳されるようですが、天気や天候のことを伝えているんでしょうか?イスラエル、今そんなに暑い?
でも「連日のロケット弾やドローンによる攻撃で焼夷弾の雨を降らせ」それが今までにない程の攻撃だとしても、少なからず今までのヒズボラの攻撃で記事にする程の「山火事」が発生したことはなかったのでしょうか?
今までにない程の攻撃+猛暑の天気や天候のせい?
ヒズボラもかなりの兵器は持っているでしょうが、そんな大規模な山火事を起こす程の兵器を持っているのは、どちらかというとイスラエルの方を疑いますが・・・)
レバノンの国営通信社(NNA)も、イスラエルとの国境に近いアルマ・アル・シャブとダイラの2つの村での火災を伝えた。
この火災は「イスラエル軍のリン焼夷弾」によるものだという。
イスラエル軍は、火災の規模に圧倒された消防士を支援するために増援部隊を配備したと述べた。
「予備役兵士6人が煙を吸って軽傷を負い、治療を受けるために病院に搬送された。
「現段階では、人命の危険はない」と付け加えた。
陸軍北部司令部の将校が夜間にキルヤト・シュモナに到着し、陸軍は同地区で「状況評価を行っている」という。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は、
火災を注意深く監視していると述べた。
デービッド・メンサー政府報道官は、
ヒズボラによる攻撃は「重大な火災を引き起こしている」と述べた。
(みなるん注:今回のヒズボラの攻撃に対しては、イスラエルご自慢の防空システムや迎撃網は発揮されなかったのでしょうか?)
イスラエル北部のいくつかの地域では、消防士が
「命を救い、財産への損害を防ぐために努力しながら、極端な気象条件の中でほぼ24時間、火災」
と戦っていた、とメンサー氏は記者団に語った。
「これは持続可能な現実ではない」
報復として、イスラエル軍はレバノン南部のヒズボラの標的を空爆したと発表した。
レバノンのNNAは、
イスラエル軍の焼夷弾が火種となり、
火曜日に南部のアルマ・アル・シャブ村の家屋に迫る森林火災が発生したと報じた。
(みなるん注:イスラエルの攻撃は、よくレバノンで森林火災を発生させていたという記事を見かけたことがありましたが、それにしてもイスラエルでもレバノンでも、山火事や森林火災が同時発生したというのも、お互い国境沿い同士とはいえずいぶんタイミングがよすぎるような気も・・・)』