パレスチナ関連近況 | みなるんのブログ

パレスチナ関連近況

 

イスラエルとハマスの紛争が続く中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が配布した小麦粉の袋の上に座るパレスチナ人の少女(ガザ地区南部ラファ、2024129日)。(ロイター)

 

 

 


 

 

 

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10 Apr 2024

イスラエルは、ガザに入る他の援助物資に比べ、食糧の搬入を意図的に遅らせ、遮断している、と国連が火曜発表した。

国連の人道支援機関によれば、3月の統計では、食糧輸送許可は、他の援助よりもはるかに困難であったという。

「特に70%の人々が飢餓状態に直面している、北部に向かうはずの食糧輸送車両は、他の物資を運ぶ輸送車両より、3倍も拒否される可能性が高い」とイェンス・ラーケ報道官は述べた。

ラーケ報道官はまた、援助物資は十分な量がガザに搬入されているが、問題は非効率的な配布だとするイスラエルの主張を否定した。

 

援助物資の物流を管理する、イスラエル国防省の機関によると、

過去2日間で741台のトラックが検査され、ガザへの入国が許可されたが、

国連援助機関によって配布されたのは267台分の援助物資のみ、そのうち146台分は食料であったという。

「援助物資はある、配布こそが重要なのだ」とイスラエルは述べた。

 

同報道官は、そのような比較は無意味だと述べた。

イスラエルによって検査されるトラックは通常、イスラエル側の要求により半分しか積載されていない、と指摘した。

ガザ内に入るとトラックは倉庫に移動する前に満杯に物資を積載される

「だから、数字が一致することはない」と批判した。

1日ごとにカウントして比較するのは、

検問所の遅延や倉庫への移動が考慮されていないため、あまり意味がないです。

戦争当事国、特にガザの占領国であるイスラエルには、人道的アクセスを国境で止めないよう促進し、確保する義務があります」

と同報道官は続けた。

(みなるん注:基本的には「食糧輸送車両」じたいが少なくて、それを待っているパレスチナの民間の人達も国連の人道支援の現地スタッフの方達もたいへんな思いをしていることは確かで、あくまでそれが前提での話だとは思いますが、

ただ、「イスラエルによって検査されるトラックは通常、イスラエル側の要求により半分しか積載されていない」「ガザ内に入ると、トラックは倉庫に移動する前に満杯に物資を積載される」「検問所の遅延や倉庫への移動が考慮されていない」と伝えているラーケ報道官の情報じたいに関しては、

「ガザに入国が許可」されたのであれば、そこからの問題を「検問所の遅延」にする意味がよく分かりません。

イスラエルが伝えている「741台のトラック」が許可されてガザに入ったのがほんとうだとすれば、2台に積んでいる半分ずつの物資を一台のトラックで一杯にするとしたら、その半分の370台になるとしても200台以上の食料を積んだトラックが存在する気もしますし・・・。

もちろん、現地スタッフが積み下ろしや配布等をすること自体時間がかかる大変な作業だと思いますし、それを現地スタッフが特に北部に運ぶこと自体も大変なことだとは思いますが)

 

一方ハマス側は火曜、イスラエルによるガザ停戦の提案は、パレスチナ武装勢力の要求のどれも満たしていないが、再検討するとした。

 

戦場では、ガザ中心部アルマガジ・キャンプにある、自治体の建物をイスラエルが空爆し

議長のハテム・アル・ガムリ氏ら市民4人が死亡したと、政府の報道局が伝えた。

イスラエル軍は、アル・ガムリ氏はハマスの戦闘員だと主張した』

 

 

 

 

 

 

 

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11 Apr 2024

 

 

イスラエルと過激派ハマスの対立が続く中、2024410日、ガザ地区南部ラファの学校兼避難所で、聖なるラマダン(断食月)明けを祝うイード・アル・フィトル(Eid alFitr)の朝の礼拝に参加する避難民に菓子を配る少年。(AFP=時事通信)

 

 

ガザ市民が水曜、雨の中ラマダンの終了を全力で祝う最中、ガザ地区保健省は、戦争が激化し、

自宅への攻撃で子供を含む14人が死亡したと発表した。

イスラエル軍は、イード・アル・フィトル休日の初日に数か所の標的を攻撃し

戦闘機がミサイル発射場を空爆し、部隊が近接戦で「過激派の下部組織」の戦闘員を殺害したと発表した。

AFPのカメラマンは、

ガザ中心部のヌセイラット難民キャンプで、爆撃の余波を目撃した。

近くのデイル・アル・バラにあるアル・アクサ殉教者病院では、家族が亡くなった子どもたちの遺体を抱きしめていた。

 

イスラエルからのコメントは得られなかった。

 

イスラエルは、断食月が終わり、伝統的に家族団らんで祝われる祝日の前夜に、戦争が始まって以来の記録となる468台の援助トラックがガザに到着した、と発表した。

 

信者たちは夜明けに、破壊され跡形もなくなったアル=ファルーク・モスクに集まり、礼拝者のカイリ・アブ・シンガーさんは、イスラエルの執拗な砲撃が「パレスチナ人からモスクでの礼拝を奪った」と訴えた。

4児の父であるアーメド・キシュタさん(33歳)は、喜ばしいはずのこの時期に祝うべきことはほとんどないと語った。

「国連から受け取った援助物資でお菓子やビスケットを用意し、子どもたちに配っています。

喜ぼうとしていますが、難しいです」

と彼は続けた。

イード礼拝のためにイブン・タイミーヤ・モスクに行く前に、戦争で亡くなった家族の墓参りに行ったという。

 

家族とともにガザ市の自宅を逃れ、

現在はラファのテントで暮らしているアビル・サキクさん(40)は、いつもなら作るはずの「ケーキやお菓子の材料」がないという。

その代わりに、デーツを砕いてケーキを作った。

「流血と死と砲撃があるにもかかわらず、私たちは喜びたいのです」と語り、

宗教的な祝日であるにもかかわらず、

イスラエル軍はキャンプで

「大虐殺を行い、女性や子どもを殺しました。

私たちは疲れ果てています。

戦争と破壊はもうたくさんです」

とし、ガザ市民は停戦を切望していると彼女は続けた。

「子どもたちに喜んでもらおうとしています。

このようなことになる前は、イードには子供たちのおもちゃ、イードのケーキ、食べ物、どの家にもチョコレートがあり、素晴らしい雰囲気がありました。

でも、イスラエルはガザのすべてを破壊したのです」

とサキクさんは続けた。

 

ラファに住むモアズ・アブ・ムーサさんは、

「苦痛に耐え、虐殺があったにもかかわらず、私たちはこの困難な状況でも幸福を示すでしょう」

と語った。

「戦争のことなど気にしていません。

他のイスラム教徒と同じようにイードを過ごし、避難民や殉教者・捕虜の家族らに幸福を示すでしょう」

と彼は続けた。

 

イスラエルの攻撃により、

ガザでは少なくとも33,360人が死亡している