ヨルダン川西岸地区においての、イスラエル軍によるパレスチナ人への暴力の調査報告 | みなるんのブログ

ヨルダン川西岸地区においての、イスラエル軍によるパレスチナ人への暴力の調査報告

 

 

その1です。

シェアさせてもらった記事からの抜粋です。

202425

アムネスティは、特に目にあまる

昨年10月の3件と

11月の1件の事例を調査した。

この4件では、合わせて

子ども7を含むパレスチナ人20が、

イスラエル軍の違法な攻撃で亡くなった

調査は目撃者10人を含む12人に対するリモートでの聞き取りと、「クライシス・エビデンス・ラボ」による動画19本と写真4点の検証による。

調査では、重症を負った人たちへの救急活動が阻まれ

また救急隊員救助に参加した人たちイスラエル軍から攻撃を受けていたことも明らかになった。

イスラエルはこの数カ月間、

ヨルダン川西岸地区での攻撃の手を強め、

多数の死者や重症者を出している

最近では、医療従事者を装って襲いかかかる事例もあった。

2023年には、

少なくとも507(うち子ども81)のパレスチナ人が西岸地区で殺害された

この人数は、国連人道問題調整事務所(OCHA)が集計を始めた2005年以降で最も多かった。

 

ガザ地区への激しい爆撃と凶悪な犯罪行為の陰で、

イスラエルはヨルダン川西岸地区でも

民間人の人命を軽視した暴力行為で多数の死者を出してきた。

こうした違法な殺害は露骨な国際人権法違反だが、イスラエルがパレスチナ人に対する抑圧と支配の体制を維持する中、処罰を免れている。

アムネスティが調査した事例から、

西岸地区でイスラエル軍が違法な武力の行使多数の民間人命を落としていることは明らかだ。

 

 

2023107日以降、西岸地区でイスラエルの治安部隊は

拘束されているパレスチナ人の解放を求める集会を武力で解散させ、抗議行動を排除した。

107日から1231日までの3カ月足らずで、

パレスチナ人299が西岸地区で殺害された

この人数は202310月までの9カ月間と比べ5割も増えている。

また、OCHAによると、

今年11日から129日までに61人以上(うち子ども13人)のパレスチナ人がイスラエルの暴力の犠牲になった。

 

アムネスティは1126日、

イスラエルの軍報道官とエルサレム地区司令官に、調査した4件に関する情報提供を求めた。

この記事を掲載する25日現在、回答は届いていない。

アムネスティは、

ヨルダン川西岸地区北部で続くイスラエル当局による過剰な武力行使の他の事例についても調査を続けている。

 

107日以降、イスラエルはヨルダン川西岸地区全域で襲撃を強めてきた。

OCHAによると、

負傷者4,382のうち54%以上が、過去4ヵ月間に負傷していた。

 

象徴的な例としては

イスラエル軍国境警察1019日、

トゥルカレムヌールシャムス難民キャンプ30時間にもわたり襲撃し、過剰な武力を行使した。

パレスチナ人13(うち子ども6が殺害され15人が拘束された

報道によると、軍情報筋の話としてパレスチナ人から爆発物が投げつけられ、国境警備隊員1人が死亡、9人が負傷した。

アムネスティが聞き取りをした住民によると、

40家屋以上イスラエル兵士の襲撃を受け家財などを破壊され、自宅の壁に狙撃用の穴を開けられたという。

また、ブルドーザー道路電力網水道管など破壊され水や電気が使えなくなった

犠牲者の一人タハ・マハミドさん15)は、

イスラエル軍が撤退したかどうかを確認するために外に出たところを撃たれた

家族が撮った動画には、

家の近くで兵士がいるかどうか見まわしているマハミドさんが、3発の銃声が鳴り響いた直後、倒れ込む様子が映っていた。

マハミドさんの姉は

「あの人たちは弟に何のチャンスも与えなかった。

容赦なく引き金を引き、1発は足に、2発目は腹に、3発目は目に命中した」

とアムネスティに話した。

別の目撃者は

負傷したマハミドさんを安全な場所に運ぼうとする父親が、背中を撃たれた

両手を上げて武器を所持していないことを訴えていた

と話した。

2人とも何の脅威にもなっていなかった

この無用な銃撃は、

故意の殺害や傷害として戦争犯罪の可能性があり、捜査されるべきだ。

マハミドさんが銃弾を受けてからおよそ12時間後、

イスラエル軍マハミドさんの実家を襲撃し、10時間にわたり家族を一室に閉じ込めた。

その上、一家の2つ部屋の壁に狙撃用の穴を開けた。

複数の動画で、

イスラエル軍のブルドーザーが難民キャンプ内の道路を破壊している様子が確認できた。

また、パレスチナ赤新月社(PRCS)が投稿した動画では、

ヌールシャムス難民キャンプ内の道路の一部破壊され

襲撃による怪我人の搬送ができなくなっている状況を伝えていた』