支援物資を求めるパレスチナ人に、イスラエル軍が発砲したとされる報告 | みなるんのブログ

支援物資を求めるパレスチナ人に、イスラエル軍が発砲したとされる報告

その2です。

 

 

 

シェアさせてもらった記事からの抜粋です。

01 Mar 2024

イスラエル軍は木曜日、ガザ市の援助車列から食料を引き上げようと急ぐパレスチナ人の群衆に発砲した、と目撃者が語った。

保健当局によれば、この混乱で100人以上が死亡し、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来の死者は3万人を超えた。

 

イスラエルによれば、死者の多くは食糧援助に殺到して踏みつぶされたもので、軍隊が発砲したのは群衆に危険を感じたときだけだという。

 

多くのパレスチナ人が北部の侵攻から逃れたが、

数十万人が荒廃し孤立したこの地域に残っていると考えられている。

今週、数件の援助物資がこの地域に届いたと当局者は述べた。

 

軍当局によれば、夜明け前にガザ北部に向かったトラック30台の車列は、援助物資を奪おうとする人々の大群に遭遇したという。

この大混乱で数十人のパレスチナ人が死亡し、運転手が逃げようとしてトラックにひかれた人もいたと、

軍の首席報道官ダニエル・ハガリ少将は述べた。

一帯を警備していたイスラエル軍が群衆に向かって威嚇射撃をしたのは、危険を感じたからだという。

「救援を求めている人々に発砲したわけではありません。

非難に反して、我々は空からも陸からも人道援助隊に発砲していない。

救援隊がガザ北部に到達できるよう、安全を確保したのだ」

 

シファ病院で

銃創の手当てを受けていたカメル・アブ・ナヘルさんは、

食糧の輸送があると聞いたので、彼と他の人たちは夜中に配給地点に行ったと語った。「私たちは2ヶ月間、家畜のえさを食べてきました」と彼は言った。

 

イスラエル軍は、人々がトラックから小麦粉や缶詰の入った箱を引き抜くと、群衆に発砲した。

銃撃が止んだ後、

人々はトラックに戻り、

兵士たちは再び発砲した。

彼は足を撃たれて倒れ、走り去ったトラックが彼の足を轢いたという。

保健省のアシュラフ・キドラ報道官は、少なくとも112人が死亡したと述べた。

 

サウジアラビア、エジプト、ヨルダンは、イスラエルがこの事件で民間人を標的にしたと非難した。

それぞれ別の声明で、

人道援助のための安全な通路を増やすよう求めた。

 

国連安全保障理事会は、15カ国で構成される同理事会のアラブ代表であるアルジェリアの要請により、木曜日以降に殺害に関する緊急非公開協議を予定している。

 

 

米国、エジプト、カタールは、イスラエルとハマスの間で、戦闘の一時停止と、107日の攻撃でハマスが奪った人質の一部の解放について、合意を取り付けようとしている。

 

調停者たちは、イスラム教の聖なるラマダン(断食月)が始まる310日前後に合意に達することを望んでいる。しかしこれまでのところ、イスラエルとハマスの要求は公の場では大きく隔たったままだ。

 

カマル・アドワン病院の救急隊長であるファレス・アファナ氏によると、木曜日に流血現場に到着した医師たちは、

「数十から数百人」が倒れているのを発見したという。

救急車の台数が足りず、死傷者全員を収容できず、

ロバの荷車で病院に運ばれている者もいるという。

群衆の中にいた別の男性は、

腕と脚を撃たれて病院で治療を受けているため、アフマドというファーストネームしか名乗らなかったが、

馬車でシファに連れて行ってくれる人が来るまで2時間待った、と語った。

 

この暴力事件は、

ガザで目撃者や保健当局者が、

イスラエル軍が以前ガザ市で援助物資を配給した際に発砲し、少なくとも20人が死亡したと非難してから1カ月以上経ってから起こった。

 

アル・アウダ病院のモハメド・サルハ院長代理によると、

同病院には161人の負傷者が収容され、そのほとんどが銃撃を受けたと見られるという。

同医師によると、同病院では非常用発電機の燃料が不足しているため、最も必要な手術しか行えないという。

 

厚生省(みなるん注:保健省?)は、

戦争によるパレスチナ人の死者30,035に上り、

さらに70,457人が負傷したと発表した。

同省は民間人と戦闘員を区別していないが、

女性や子供が死者の約3分の2を占めているという。

 

ガザのハマス政権に属する同省は、死傷者の詳細な記録を保持している。

同省が過去に行った戦争の犠牲者数は、国連や独立専門家、さらにはイスラエル自身の集計とほぼ一致している。

 

COGAT(パレスチナ文民問題を担当するイスラエルの軍事組織)によると、今週、約50台の援助トラックがガザ北部に入ったという。

誰が援助物資を届けたのかは不明である。

 

イスラエルは、ラファ検問所と

イスラエルのケレム・シャローム検問所でエジプトから南部に入るわずかな援助物資を除いて、

食料、水、医薬品、その他の物資の入国を禁止している。

より多くの援助を受け入れるようにという国際的な要請にもかかわらず、

補給トラックの数は、戦争前に毎日入ってきていた500台よりはるかに少ない』

 

 

 

みなるん注:

北部や西部という情報があって場所がわかりにくいですが、基本おそらく北部よりの西にある海岸付近ということだと思います。


 

 

 

とにかく情報が錯綜してると主張してるようなので詳細はわかりませんが、

ただ明らかにおかしいと思うことは、

アラブニュースが伝えていた「救急車の台数が足りず、ロバの荷車で病院に運ばれている者もいる」と伝えていた言葉や、その1で取り上げたロイターの記事にあった動画のこのシーンを見ても、


 

さらにこの動画のこのシーンも参考にするとしたら、

 

 

 

 

これだけ負傷者を救助し合っているパレスチナの人達が、

少なからず支援物資を積んだトラックに群がって奪い合うことはあったとしても、【略奪】をするようなことがあるとは思えないということです。

 百歩譲って略奪したとしても、

イスラエルの、国連が支援物資をわざと滞らせていると主張する情報がほんとうだとしたら、しかもその物資がイスラエル兵に止められることなく奪いに行けるところにあったら、子供達や女性達に支援物資を与えるためにも、特にパレスチナの男性の人達が奪いに行った可能性もあったのかもしれません。

そして、AFPの記事も「群衆数千人が支援物資を積んだトラックに殺到。戦車に近づきすぎたためにイスラエル兵が群衆に向けて発砲したと語った」とありますが、

国連等の、支援物資を積んだトラックをイスラエルが襲うと主張する情報がほんとうだとしたら、せっかく届いた支援物資がイスラエルに襲われることから守るために、子供達や女性達に支援物資を与えるためにも、特にパレスチナの男性の人達が命を懸けてイスラエル軍に立ち向かおうとしたのではないでしょうか?

アラブニュースの「イスラエル軍は、人々がトラックから小麦粉や缶詰の入った箱を引き抜くと、群衆に発砲した」というのも、

インドネシアのボランティアの方が伝えていた「援助はすべて、イスラエルによる攻撃の可能性に直面している。イスラエル軍は無作為に攻撃している。いつ攻撃を開始するのか誰にもわからない」ことがここでも起こる可能性があったとしたら、勇気のあるパレスチナの男性が身をもってみんなに分け与えるために箱を引き抜いて、その後みんなに届けようとしたのかもしれません。

「トラックに轢かれた」という部分も、運転手がイスラエルに攻撃されたら怖くて走り出してしまったのかもしれませんし。

イスラエルの空撮映像も、

 

 

見た感じ、あれだけではガザの「どこ」で「いつ」起こった等の確認が、少なくとも自分には確認出来ません。

モノクロ空撮映像なのでわかりづらいとはいえ、ナブルシにしては付近に海が見当たらないような気もしますし。

時間的にも、止まっているトラックの映像が先なのか、ゆっくり動いてるトラックの映像が先なのか、走り去ろうとするトラックの映像が先なのかわからないので、これでは事態の詳細が確認できない気もします。

 

とにかく、アメリカもハマスも停戦に支障が出る事態というようなことを発表していることを聞くと、色んな意味でずいぶんタイミングがよすぎる「問題」として取り上げてる印象も受けます。

今回のような報告で「それぞれの主張」を調べていても感じますが、もしかすると、ガザのパレスチナの民間の人達にとっては、シオニストやイスラエル政府やイスラエル軍やアメリカはさることながら、

現地で助けてくれる職員一人一人の方達は別として、組織としてのWHOや国連は信用出来ない存在かもしれません。