パレスチナ関連近況~ヨルダン川西岸 | みなるんのブログ

パレスチナ関連近況~ヨルダン川西岸

 

 

シェアさせてもらった記事からの抜粋です。

14 Feb 2024

イスラエル治安部隊は地元コミュニティへの襲撃を強化し10月以来、

ヨルダン川西岸地区100人のパレスチナ人の子供を殺害したと「タイムズ」紙が13日に報じた。

 

そのうちの一人、ルカヤ・ジャハリンさん(4)は、

母親と3人の兄弟姉妹と一緒に、エルサレムから約4マイル離れたヨルダン川西岸地区の村、

ベイト・イクサの親戚を訪ねるために移動しているところを撃たれた。

ベドウィンの一家がベイト・イクサに行くには、

イスラエルの検問所を通るシャトルバスに乗る必要があった。

ミニバスには、

ルカヤさんと母親、3人の兄弟姉妹、

2人の他のパレスチナ人、そして運転手の8人が乗っていた。

17日、イスラエル人女性警官による検査をパスしたにもかかわらず

一家が乗った車両はイスラエルの警察官に発砲され

ルカヤさんは胴体を撃たれた。

母親のアイシャさん(38)はルカヤさんを引きずり降ろそうとしたが、ルカヤさんの手から血が出ていることに気づいた。

 

一家はイスラエル国境警備隊から、

その後50分間ミニバス中にとどまるよう命じられたと「タイムズ」紙は報じている。

アイシャさんはバンの中に閉じ込められ、

娘がゆっくりと死んでいくのを見ていた。

「母は気が狂いそうでした。

私は母を引き止めて、出て行かないで、殺されるから出て行かないで、と言わなければなりませんでした」

とルカヤさんの姉妹のラフマさんは語った。

「ルカヤの体は緊張していました。

苦痛で体を強張らせていました」

とラフマさんは付け加えた。

 

ミニバスの運転手は後日、自分の車両に28の弾痕があることを確認した。

「イスラエルは調査を約束しましたが、何も聞いていません」

とルカヤさんの父親でベドウィンの羊飼いであるアフマドさん(40)は「タイムズ」紙に語った。

 

イスラエルは10月以来、

ヨルダン川西岸地区で400人近いパレスチナ人を殺害しており

その4分の1は子供たちである。

このほかにもいくつかの不穏な事件が起きている。

11月には、ジェニンで8歳の少年がイスラエル兵に撃たれて倒れるCCTV映像が公開された』

 

 

 

 

 

 

シェアさせてもらった記事からの抜粋です。

『イスラエル人入植者のエリー・フェダーマン氏は

おそらくまだ知らないだろうが、今彼は国際的な制裁を受けている。

彼は今ガザでイスラエルのために戦っているが、

イギリスは彼の英国での資産を凍結した。

これは暴力行為をはたらくイスラエル人入植者を標的とする措置の一環として行われたもので、こうした措置にはあまり例がない。

12日、イギリスは渡航とビザ発給の禁止を含む制裁を発表した。

対象者はフェダーマン氏と他の「過激派イスラエル人入植者」3人で、

4人はパレスチナ人に対する人権侵害で制裁を科された。

英国外務省によると、

フェダーマン氏はイスラエルが占領するヨルダン川西岸地区の南ヘブロン丘陵で、

パレスチナ人の羊飼いの人たちを被害者とする「複数の事件」に関与していたという。

フェダーマン氏の名前は、

パレスチナ人襲撃に関わる過激派右派の間ではよく知られている。

エリー氏の父親ノアム・フェダーマン氏は、何度も投獄されているイスラエルの過激派右派の中心人物だ。

「エリーは制裁については何も知らないし、ガザに行ってからは電話も持っていない」と、

ノアム・フェダーマン氏は、キルヤト・アルバの入植地でAFPの取材に対しこう語った。

彼はヘブロンの外れにあるこの入植地で暮らしている。

「息子は戦車のために整地を行う車両を運転している」ごま塩ひげを生やし、編み込み模様のキッパーをかぶったフェダーマン氏はそう語った。

イギリスの措置には驚いていないという。

「ここ数年、アナーキストや左翼が【丘の民】に対してそういう活動をしてきた」

丘の民は彼が過激派のことを指して使う言葉だ。

49万人のイスラエル人がヨルダン川西岸地区の入植地に住んでいるが、これは国際法上違法とみなされている。

そうした入植者は約300万人のパレスチナ人とともにそこで暮らしている。

パレスチナ人は、

イスラエルの入植を戦争犯罪であり、

和平の大きな障害だとみなしているが、

イスラエル強硬派の多くは、そこに住むことが神との約束を果たすことだと考えている。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争で、ガザ地区と東エルサレムとともにヨルダン川西岸地区を占領した。

107日にハマスの武装勢力によるイスラエルへの攻撃が戦争を引き起こした。

それ以降パレスチナ人が非難してきたのは、イスラエルによるガザへの報復砲撃による民間人死亡を防ぐために、西側諸国の政府がイスラエルに十分な圧力をかけていないことだ。

それ故ノアム・フェダーマン氏は、欧米の制裁はイスラエルに対して「公平な」立場を示そうとするものだと見ている。

 

イギリスの措置の前には、

21日にアメリカがヨルダン川西岸地区の住民に対する暴力行為でイスラエル人入植者4人に制裁を科し、

 

213日にはフランスが28人に制裁を科していた。

 

イスラエルの入植者たちは2023年、

占領下のヨルダン川西岸地区で少なくともパレスチナ人を10人殺害し、数十軒の家屋に放火したが、イスラエルの人権団体イエシュ・ディーンによると、入植者による攻撃について記録上「最も暴力が激しい」年が2023年となった。

 

米英両国が標的とした人物の中に、ノアム・フェダーマン氏の義理の息子、イノン・レヴィ氏がいる。

米英両国はレヴィ氏について、違法入植地メイタリム・ファームの入植者たちを率いて、パレスチナ人やベドウィンの住民に暴行を加え、畑に火を放ち、所有物を損壊したとして制裁を科した。

レヴィ氏は2021年、ヨルダン川西岸地区の最南端に非認可入植地を設けた。

彼とそこで暮らしているのは、妻のサピル氏、馬3頭、子羊約200頭、他人が近づくと「ビッビッ」と力強い音を出す監視カメラだ。

地元メディアは、レヴィ氏がキルベト・ザヌタの破壊に関与したとの疑惑を抱いている。

キルベト・ザヌタはここから数百メートル離れた場所にあるパレスチナ人の村だ。

キルベト・ザヌタはC地区と呼ばれる地域に含まれる。

C地区は、ヨルダン川西岸地区の中でイスラエルの完全な支配下にある区域だ。

この村は過去に何度も公式の解体命令を受けている。

10月末、ついに何者かが村とその仮設住居を破壊した。

「入植者たちのせいで私たちの生活はすごく苦しくなりました」

と、地元評議会の議長ファイエズ・アル・ティル氏は語った。

ティル氏は入植者に対する欧米の制裁を歓迎した。

イスラエルの監視団体「ピースナウ」が15日に発表したところによれば、イスラエルの入植者らは昨年、ヨルダン川西岸地区に過去最多となる26箇所の非認可入植地(公式に承認されていない入植地)を設けたという。

この数字には107日にガザ地区で戦争が勃発して以降に設けられた約10カ所が含まれているという。

こうした入植地は、簡素な移動式住居から始まり、

他の入植者がそこに移動するにつれて拡大していくことがある。

パレスチナ人に対する入植者の暴力は、戦争が始まって以降増加している。

制裁を受けてレヴィ夫妻の口座は凍結された。

その銀行はアメリカに支店があり、

国際的な金融通信事業であるSWIFTに加盟しているからだ。

イスラエル議会の経済委員会は14日、レヴィ氏に関する緊急会議を開いた。

同委員会委員長で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が党首を務めるリクードに所属するデイヴィッド・ビタン氏は、政府が行動しなければ「問題は解決しない」と述べた。

ノアム・フェダーマン氏は、

レヴィ夫妻は銀行のカードが使えなくなったものの

「入植者たちからだけでなくイスラエル全体から」寄付金を受け取っていると語り、

制裁を通じて夫妻に対して実行された「強盗」行為について非難した。

彼は、ガザで戦っている息子エリーにも同じ問題が起こると予測する。

「息子の給料が支払われるはずの銀行口座が凍結されたらどうなるのだろう」とフェダーマン氏は尋ねた。

「息子は兵士だ。こんなことが起きたら、イスラエル軍にとって非常に恥ずかしいことだと思う」』