![](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2023/12/4160271-714312913-1-658x370.jpg)
パレスチナ関連近況
シェアさせてもらった記事からの抜粋です。
『30 Dec 2023
ガザ地区でイスラエルに検挙されたパレスチナ人の3人の兄弟は、
自分たちや他の拘留者が、
拘留中に殴打され、下着姿にされ、タバコで焼かれるなどの不当な扱いを受けたと語った。
ガザ南部のラファの学校に避難している数十人のパレスチナ人男性の一人である
ソブヒ・ヤシーンさんと彼の兄弟であるサディさんとイブラヒムさんは、
イスラエル兵による扱いについてロイターに語った。
ロイターは、彼らの証言を独自に検証することはできなかったが、
匿名を条件に語った20人以上の元拘留者の証言と一致していた。
イスラエル国防軍の報道官事務所は、
イスラエル軍は「ハマスの軍事能力を解体し」、パレスチナ武装勢力に捕らえられた人質を救出するために活動していたと文書で回答した。
拘留者は国際法に則って扱われ、
武器や爆発物を所持していないことを確認するために、しばしば衣服の引き渡しを求められたと同事務所は述べた。
ヤシーン兄弟は、
ガザ地区北部の自宅から連れ去られ、
家族から引き離され、
軍の兵舎やキャンプなどの不明な場所で最長2週間拘留されたと語った。
ソブヒさんと兄弟が日雇い労働者として住み、働いていたガザ市のゼイトゥーン地区をイスラエル軍が包囲した後、
12月初旬に拘束されたとソブヒさんは語った。
逮捕される前に足を怪我しており、トラックに乗りこむことができなかったため、
4人に殴られ、
その後、捕虜たちは開けた場所に連れて行かれ、
「吸っていたタバコを背中に押し付けられ、砂や水や小便をかけられた」
とソブヒさんは述べた。
彼の兄弟のサディさんとイブラヒムさんも、
イスラエル兵による虐待について同様の証言をしている。
ロイターは、彼らの証言を独自に検証することはできなかった。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は12月16日、
イスラエル軍によるガザ北部におけるパレスチナ人の大量拘留、不当な扱い、強制失踪に関する報告を多数受けていると発表した。
OHCHRは、国際人道法では、
民間人の拘留は安全保障上必要な場合に限られ、
拘留者に対する拷問やその他の不当な扱いは厳しく禁じられている、と述べた。
今月初め、
ガザで下着姿にされた拘留者の画像は、パレスチナ人、アラブ諸国、イスラム教徒の当局関係者の怒りを引き起こした。
国連人権高等弁務官のフォルカー・テュルク氏は、
ハマスの10月7日の襲撃、人質の拘留、イスラエルの「集団的懲罰」と民間人の「不法な強制避難」はすべて戦争犯罪にあたると述べている。
国際刑事裁判所(ICC)の検察官は、
2021年以来、パレスチナ占領地における戦争犯罪と人道に対する犯罪の可能性を調査しており、イスラエルとハマスに対し、戦争の国際規則を遵守するよう求めている。
ラファに避難しているヤシーン兄弟は、
イスラエル軍は彼らに対して具体的な告発はしていないと述べた。
兄弟らは、イスラエル軍が進軍した地域で行った集団逮捕の一部として、一緒に検挙され、その後、離れ離れにされた。
サディさんは、
他の拘留者とともにゴミを積んだトラックに乗せられたと語った。
「兵士らは私たちを殴り、殴られた後に声を上げた者はまた殴られた。
兵士らは私たちを検査し、身分証明書、お金、携帯電話を奪った」
と、サディさんはラファの学校のテントのなかで、ほとんどがイスラエル軍支給の灰色のジャージを着た約20人の男性たちに囲まれながら語った。
手を縛られたり手錠をかけられたりした手首に、大きなかさぶたと生皮が残る人や、
背中にあざのような筋と丸く赤い傷跡がある人もいた。
別の一人は、殴られたという太ももの縫合痕を見せた。
ヤシーンさんの3番目の兄弟であるイブラヒムさんは、
両手を縛られ、目隠しをされたまま尋問を受けたと語った。
「眠らせてもらえなかった。
罰として何時間も立たされた」
とイブラヒムさんは述べた。
イブラヒムさんによれば、
捕虜たちは侮辱され、
互いに話したり、祈ったりすることを禁止されたという。
「それから、5人の兵士が交互に頭と体を殴った」
とイブラヒムさんは付け加え、
肋骨を殴られたと述べながら、袖をまくって手首を縛られたあとの円形の傷跡とかさぶたを見せた。
イスラエル軍は、
地上作戦中に拘束されたものの、
ハマスとの関係の疑いが晴れた他の男性たちの集団と同様に、イスラエルとガザ地区の間のケレム・シャローム検問所で兄弟を別々の時間に降ろした。
兄弟たちは、
そこから数キロ歩いてラファに向かったという』