豚熱と呼ばれるもの
『農林水産省 2023/08/28
豚熱ウイルスの存在を証明する科学的根拠、論文等
「そもそも作成及び取得した事実はなく、保有していない」
農林水産省 2023/08/28
アフリカ豚熱(ASF)ウイルスの存在を証明する科学的根拠、論文等
「そもそも作成・取得した事実はなく、保有していない」
『佐賀県唐津市で発生した豚熱は、
1万頭のうち7割の殺処分が5日朝までに完了しました。
一方、福岡県も緊急の対策に乗り出します。
先月31日に豚熱への感染が確認された、唐津市肥前町の養豚場では、
県内で2番目に多い1万頭の豚を飼育していました。
佐賀県によりますと、
5日朝までにおよそ7600頭の殺処分を完了したということです。
このうち、自衛隊は担当するおよそ4500頭の処分を終えたことから、5日に撤収するということです。
また、福岡県は、豚熱のウイルスを媒介する野生のイノシシが養豚場に近づかないように、周辺の雑草などを刈り取って「緩衝帯」を設けるなど緊急の対策を実施する方針です』
『国際標準となる診断手法を収録した国際獣疫事務局(OIE)マニュアルAfrican Swine Fever, Terrestrial Manualには推奨されるASFVの検出手法として、
ウイルスが感染した単球やマクロファージが豚の赤血球を吸着する現象を利用した赤血球吸着試験(HAD)、蛍光抗体法(FAT)、
コンベンショナルPCR法、
リアルタイムPCR法が挙げられている。
血清学的診断法としては
ELISA法、
間接蛍光抗体法、ウェスタンブロット法が挙げられているが、
一般にASFは感染から死に至る経過が短く、抗体価の上昇が見られない点に留意する必要がある。
「アフリカ豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針」に定められる診断手法は、
遺伝子検査(コンベンショナルPCR法、リアルタイムPCR法)、
FATによる抗原検出検査、
ウイルス分離検査
ならびに血清抗体検査であり、確定検査は農研機構動物衛生研究部門海外病研究拠点(小平)で実施する』
『Quest 5-hmC DNA ELISA Kit
5-ヒドロキシメチル化シトシン(5-hmC:5-hydroxymethylcytosine)を特異的に認識する抗体を使用して,
ゲノムなどのDNA中に含まれる5-hmCをサンドイッチ法により高感度かつ特異的に定量できるELISAキットです。
5-hmCは,近年,動物組織で発見されたシトシン修飾体のひとつです。
エピジェネティクスにおける5-hmCの役割は未だ判明していませんが,5-メチル化シトシン(5-mC)と異なる重要な役割を担っていると考えられています。
これまで用いられてきた制限酵素分解,亜硫酸水素塩処理,
メチル化DNA免疫沈降とメチル化特異的PCRの組み合わせ,
シークエンシングなどの手法では,5-hmCと5-mCの識別ができません。
5-hmCの存在が確認されたことにより,これまでの5-mC解析について再測定をする必要が生じただけでなく,試料間での5-hmC量の比較を行う必要性が指摘されています』
『10 月1日(2018年)に北京から新千歳空港に到着した旅客の携帯品から収去した豚肉ソーセージ(1.5kg。一定の加熱がされている模様。)について、
18 日に動物検疫所において
ASF の遺伝子検査(PCR)を実施したところ、ASF ウイルスの遺伝子が確認。
このため、19 日(金)に実施したシークエンス(PCR 増幅産物の遺伝子配列の解析)の結果、
PCR 産物の配列が現在までに中国、ポーランド、エストニア、ロシア及びジョージアで分離された株と 100%一致し、これらの株と近縁であることが明らかとなった』
『アフリカ豚熱(ASF)は、
原因となるASFウイルス(ASFV)はその形態や特性において他に類のない特殊なウイルスで、その起源や生態は未だ多くの謎に包まれ、
ASFVは豚やイノシシの体内で、免疫細胞であるマクロファージや単球に感染して増殖します。
そこで、これまでASFVの実験には、豚から採取したマクロファージ初代細胞が用いられてきました。
しかし、マクロファージ初代細胞は生体外で安定的に培養することができないため、実験室内でウイルスを増殖させることが難しく、研究やワクチン開発の妨げとなってきました。
農研機構は、
豚の腎臓から採取したマクロファージを遺伝子操作により不死化し、試験管内で連続して培養することができる細胞株を作出しました。
この細胞株はASFVに感染しやすく、細胞内でウイルスを効率良く増殖できます。
また、感染したマクロファージの特徴である明瞭な細胞変性効果や赤血球吸着反応を示すことから、
マクロファージ初代細胞と同等の性質をもつことが明らかとなりました。
この細胞株を用いれば、生きた豚をその都度必要とすることなく、遺伝子の変異を最小限に抑えながらASFVを効率よく増殖させることができます。
当研究グループでは、
豚腎臓から取り出したマクロファージ様の細胞に、ウイルスベクターを用いて細胞の不死化に必要な2種類の遺伝子を導入することで、連続的に継代することが可能な不死化豚腎マクロファージ(IPKM)細胞株を樹立しました。
IPKM細胞株は、
ASFVに感染すると明瞭な細胞変性効果を伴って死滅し、
適度なウイルス密度であれば容易に認識できるプラークを形成することがわかりました。
』
『アフリカ豚熱(ASF)、
豚熱(CSF)、
両疾病はともに
臨床症状が酷似することから、その診断には遺伝子検査が必要になります。
農研機構とタカラバイオ株式会社は、
簡易な前処理のみで検査に供することが可能な抽出試薬や夾雑物による阻害を受けにくいPCR酵素を採用することで、
検査材料からのウイルス核酸の精製工程を経ずに、
一度の検査で両疾病を同時かつ簡便・迅速に判定することが可能なリアルタイムPCR法を開発しました。
この新たな検査法は、国が定める「特定家畜伝染病防疫指針(令和3年10月1日改正)」の診断マニュアルに記載されているリアルタイムPCR法の一つとして、
国や都道府県の病性鑑定施設等において利用されることが期待されます。
アフリカ豚熱はDNAウイルスであるアスフィウイルスによる伝染病であり、
豚熱はRNAウイルスであるペスチウイルスによる伝染病であってまったく異なる病気であるが、
臨床症状は発熱、元気喪失、食欲不振など極めて類似し、診断、鑑別には遺伝子検査が必須である。
この検査法を活用すれば、これまでそれぞれ6時間を要していたASFおよびCSFの判定・識別を、1回2時間の検査で実施できるようになります。
』
『岐阜県で検出された豚コレラウイルスの塩基配列の解析結果について
画像リンク
解析ソフトウエア:MEGA7.0 software
アライメント法:clustalW』
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/attach/pdf/domestic-19.pdf
『国内で分離されたCSFウイルスの全ゲノム情報を用いた遺伝子系統樹
・日本分離株については、ウイルス分離の後※、
Ion PGM(次世代シーケンサー)を用いて遺伝子全長の配列を決定。
※ただし、一部の株については、
ウイルス分離を介さずに検査検体から抽出したウイルスの遺伝子の配列を決定した。
こうした株については、「分離株」は「検出された遺伝子」を意味する。
・MAFFTでアライメントを行い、11,779塩基(3,926アミノ酸)を解析に利用
・MEGA Xで最尤系統樹を作成』