先週土日に行われました、第6回目となるツールド東北に広報大使として、私自身も6回目の参加をさせていただきました。

東日本大震災の復興支援として始まったこのサイクリングイベントは石巻市から三陸沿岸を走り、現地を自転車で訪れていただくことで、復興の街並みや美しい東北の景色を見ていただき、またエイドでは地元の方々がご用意してくださった東北の食を楽しんでいただくものです。

震災直後には風評被害がありましたが、東北でいただく素晴らしい海の幸は、ライドで疲れた身体に元気が染み渡ります。

今年、新たに加わりました、仙台発グループライド&クルージングコースでは、仙台から自転車でスタートし、廃校となった震災遺構「荒浜小学校」の中を見学させていただきました。


ここへは近所の方をはじめ、児童らが4階と屋上へ避難し、全員が助かることができました。
荒浜小学校の周りの町は津波で流され、避難された方々は屋上から救助されたそうです。


1階、2階と跡形もなくなった教室を見学し、3階へと上がると、生徒らが津波に襲われる前の小学校の周りの街並みを再現して造られた模型が展示されていました。


そこには、一つ一つの家の名前も付け、今はない町の思い出を忘れることないよう形に残されていました。
どんな思いでこの模型をみんなで作ったのかなと想像するだけで涙が出ました。
今、この地区は、人が住むことのできない禁止区域とされているようですが、荒浜小学校は、2017年より一般公開されて9万人以上が来館されているそうです。

塩釜港からフェリーに自転車と乗り込み、ここから奥松島へと渡ります。
松島は260個の島があり、日本三景の一つになっています。
写真は牡蠣の養殖です。
フェリーが着くと、町の方々が迎えてくださいました。

ここからまた自転車に乗り、東松島市の野蒜(のびる)地区へ向かいます。
野蒜駅でも、語り部の方が震災当時のお話を聞かせてくださいました。

この辺りでは、家の二階へと非難するのでは足りなかった高さの津波が町を飲み込んでいったそうです。

グループライドはこの後も続きましたが、私は午後からの専修大学での登壇がありましたので、残念ながら土曜はここまでの参加となりました。

そして、翌日の日曜はお天気もとても良くなり、私は昨年と同じ北上フォンドという100kmのコースに参加させていただき、三陸のキラキラと輝く美しい海を眺め、エイドでは地元の方々とお話しさせていただき、地元の美味しいお料理もいただき、とても良い時間を過ごさせていただきました。
また来年も今から楽しみです。