私の股関節唇の損傷と大腿骨頭が陥没してぼこぼこに損傷していた理由は、FAI(股関節インピンジメントと呼ばれる骨盤側もしくは大腿骨頭側の骨の構造、形状の問題)にありました。

FAIには3つのタイプがあって、カム型、ピンサー型、両方を持つ混合型です。
カム型は大腿骨側の骨の一部の膨らみ、凸部分によってある角度(深さ)でぶつかる事により、股関節唇(軟骨)を傷付け、ピンサー型は寛骨臼側(骨盤側)の問題で同じく損傷させます。
私はカム型でした。

自分の大腿骨の骨の形など分かるわけもありませんので、知らずにロードバイクの上半身が倒れるフォームで股関節が深い屈曲を繰り返すことで、大腿骨頭側も股関節唇側も手術しなくてはいけなくなるまで痛めてしまったようです。

関節鏡視下手術による私の患部の写真を入院中に担当医から見せていただき、説明していただきましたが、私の場合は、一度の怪我ではなく、明らかに2、3年くらい繰り返し大腿骨頭が反対側にぶつけ続けていたものだろうとのことでした。
本人が思っている以上に痛かっただろうと思うよと。
また、トライアスロン(ロードバイク)をやっていなければ、この骨の形状だったとしても、股関節唇を傷付けることはなかっただろうとも。

関節鏡視下での手術のおかげで、大きく脚にメスを入れて筋肉などを切ることなく処置してもらうことができたことで、術後の回復や、傷痕も小さくすみました。
先生は、股関節というのは、今まで保存療法(筋トレなどのリハビリ)か、手術は人口関節への置き換えしかなかったのが、その間の関節鏡手術ができるようになったことが良かったことだと仰っていました。
それでも股関節への内視鏡による手術は難しいことからまだ日本ではやれる専門医も病院も少ないそうです。

手術が出来たこと、本当に感謝しています。