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読了!!!
大好きな経済学者、田中秀臣先生の最新のご本、めちゃくちゃ面白かったです!

「アイドルは不況に強く、好況に弱い」(P41)

「ある国における流行や文化というものは、その国が置かれている経済状況と無縁ではありません。かならずその国の経済事情、国民の消費感情を反映しています」(P20)

とありますように、田中先生は、デフレカルチャーの産物としてAKB48が誕生し、そして、なぜAKB48は一人勝ち状態になるのか、また、アイドルグループがブレイクするタイミングというのはいつの時代も景気の落ち込んでいるときであること、不況とアイドルグループの関係について経済学でひもとくめちゃくちゃ面白い内容でした。

そして今、アベノミクス、リフレーション政策によって景気が回復してきていることで、女性アイドルグループ(AKB48)たちはどうなっていくのか、、、

本書前半では、おニャン子クラブ、モーニング娘などが誕生、ブレークしたときの日本の経済状況と、また逆に衰退していくとき、経済はどのように変化したときであったのか。
景気が上向くことでアイドルグループは衰退してしまうとあるのですが、アイドルというのは自己の力だけでなく、景気といった外的要因が関係してくるからこそ、経済状況とアイドルという関係を説明することが出来るようなのです。

本書内の経済成長率と女性グループアイドルの相関関係のグラフなど、本当にわかりやすいです。また逆に景気が良くなることで人気がでる女性タレントの特徴(書いてしまうと面白くないので読んでみてくださいね)というのも、凄い納得、しかも、その時代、まさにテレビで見てました、面白い!!という感想です。

特に私が好きな本書の楽しみ方の一つに、経済学を身近に感じながら、難しそうな経済学のことがすっと入ってきて、勉強ができるところです。
経済学の単語がちらほら出てくるんですが、そこが楽しいんですよ。

例えば、限界費用という単語があるのですが、私も今まで全然分からなかった単語なのですが、追加的な費用のことを限界費用と呼ぶのですが、インターネットやテレビで活動するアイドルたち、というのはこの限界費用がほぼゼロに近い(最初にテレビやパソコン繋いだらみ放題)限界費用ゼロと考えられるんですね。
そう言った言葉が分かりやすく出てきます。あ、アイドルたちのインセンティブは、という話も面白かったです。

また、景気によって物語り消費、物質的消費に分かれる、アイドルがなぜ不況に強いのか読んでいて納得です。

そして今、日本はアベノミクスによる3つの政策によって、好景気へと向かって行きます。(↓おさらいアベノミクス3つの政策)

1、大胆な金融政策

2、機動的な財政政策

3、民間投資を喚起する成長戦略

さ、これからアイドルグループAKB48はどうなって行くのか、経済学的、そしてAKB48が大好きな田中先生の見解、是非、読んでみてください♪
マジで面白かったです!