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上念さんの本、4冊め読んじゃいました♪
この本は日本経済(日本の財政状況)の実態を知らない方、または、誤った認識を持った方、そして明るい日本の未来を望んでいるすべての方に、是非読んで頂きたい一冊です。

私が以前ブログで国の借金は大した額ではなくて印象操作をされています、と上念さんの別の本を紹介した時、私の文章力のなさで全然本の中身を伝えきれていなかったのか(すみません。。。)
「カレンさん、日本は今、国の借金が900兆を越え、国民一人あたりの借金は約700万もあって、私たちは生まれた時から借金を背負ってる状況なんですよ!」
とブログの読者さまからコメント頂いたのですが、そのように誤解してらっしゃる方、是非是非一度、上念さんの本を読んで頂きたいです♪♪
この借金話ついても全然認識が違うことが、この本を読むとよーーーーーーく分かります。

簡単に書きますと国民一人あたりの借金という巷の噂もそれは元々の新聞記事が誤解される内容になっています。何故なら、

『お金を借りれば借金は増えますが、同時に手持ちの現金が増えることになります。~~
負債(借金)が増えると同時に資産(現金)が増加するわけです。「100万円借金して、100万円の現金を得た」ことを言い換えれば「100万円負債と100万円資産が同時に増えた」ということになります』(本文中より)

これは、一番分かりやすい例を本文中から引き抜きましたが、国の借金というのは同時に資産を示し、国の借金(負債)は、貸借対象表(バランスシート)という、複式薄記の仕組みを理解しなくてはいけないということだそうです。そこを読んで頂ければ国の負債と資産の捉え方がよくわかり詳細に説明されています。
しかし、何故だか新聞記事になると国の資産には触れることなく負債額だけを取り上げているものばかり(パンチがあって記事が面白くなるからでしょうね)、私のような経済などわからものにとって、借金まみれなんだ日本は!このままいくと日本は破産してしまうらしい!!などの巷の噂を鵜呑みにしてしまって、借金返済イコール増税みたいなプロパガンダに騙されてしまいます。
増税についてもデフレ下ではなんの意味も持たず、景気悪化に拍車をかけてしまうだけなのは何度も上念さんの本の紹介で書いてきましたが、この本にも分かりやすく説明されていました。

そして日本は変動相場制であって、いつでもデフレ脱却の金融緩和ができる状況(海外とのしがらみがあるからか日銀はあまり金融緩和をしない。しないどころかすぐ引き締める)であること、債務不履行に陥るのはギリシャなどの固定相場制の国でしか起きないこと、アルゼンチンが過去に財政破綻した理由(ハイパーインフレした理由)など沢山書かれています。

そして特に読んでて興味深かったのが「国債の価格と金利が絶対に反比例する」というところ、面白かったです。日本国債がどれだけ安心で人気があるか、それは日本がデフレ(お金を刷らないから、円が足りないですし、デフレで実質金利が高止まり、)だからなんですが、日本円も日本国債もバブル状態(通常のバブルは正のバブルに対して、この発生しているバブルは負のバブル、逆バブル)になっているので、日本国債を海外の投資家が手放すことはないというところ(ので破産しない)、これは日本が円高が続きすぎている結果でなってしまってるのですが、円高になっていることで国内で特をするひとは全くいなく、海外旅行のお土産が安く買えたなどは話になりません。円高で輸出業は非常に苦しく、少し円安に少し進んでくれるだけでも輸出業など利益が上がるなどありました。このあたり文章で上手く説明できてない気がするので、是非読んで頂きたいのですが、、、

とにかく頭にしっかり入れておきたい基礎知識が本の中には沢山書かれています!
そうそう因みに900兆円の負債の反対側には日本には500兆円を越える資産があるそうです。すごいですね。これは財務省のHPなんかでみれるそうですよ。

秋の夜長に、経済学本も如何ですか♪