2023年観劇振り返り(2)ミュージカル「ラグタイム」 |    シンガーソングライター花れん                   

2023年観劇振り返り(2)ミュージカル「ラグタイム」

これも観劇できたことを書き記しておきたいー。

 

今年9月後半に観劇したミュージカル「ラグライム」@日生劇場

 

 

とうこさん(安蘭けいさん)が出演されるということで、ギタリストの馬谷勇くんと2人で観に行ってきました!

 

 

お話が、、悲しすぎたのですが、とても素晴らしかったです。

なんせ音楽が素晴らしすぎました。

 

時代背景や、人種の問題など、知らないと分かりにくいかもしれない要素は少しあったかもしれませんが、それでも、人間だれにでも当てはまる愛や、尊厳、生き方、など、大切なメッセージがたくさん詰め込まれたものでした。

 

とうこさんがめちゃくちゃ素敵な母親役でした!!

 

7月に勇くんの結婚お祝いでお食事した時には

「歌が難しくて。高音がなかなか苦手な音域のある曲もあってねえ」

と話されてましたが、いやいや。とっても美しい歌声でした。

 

とうこさんの母親役、私、とても好きかもしれません。

「Next to Normal」を観た時にも思いましたが、芯があるけれどすごく優しく愛情深い母親役がピッタリ。

普段のとうこさんも、どんな人にも分け隔てなく同じ目線で接してくれる人なのですが、「ラグタイム」での役が普段のとうこさんにリンクしていて、なんの違和感もなく観れている自分がいました。

 

コールハウス役の井上芳雄くん、つい先日まで「ムーラン・ルージュ」に出てましたよね?!?!

ムーラン・ルージュやりながら、この「ラグタイム」のお稽古してたんですかっ。

超人ですね、あなたっ!と私は驚愕しましたよ。

 

ザ・エンタメ要素の多いムーラン・ルージュから、心をえぐるようなお芝居も求められるラグタイム。

落差大きいです。

本当にすごい人です。

 

ターテ役の石丸幹二さんの歌、お芝居もすごくよかったです。

「蜘蛛女のキス」の時にも、この方のお芝居がすーーっと心に入ってきたのですが、今回もそうでした。

 

これは井上芳雄さん、石丸幹二さん、安蘭けいさんのトリプル主演というのでしょうか?

人種ごとに3つのチームに分かれるキャストたち。

音楽の使い方もハッとさせられるシーンがいくつもありました。

シーンによっては、曲調がラグタイムなのに、ラグタイムに聞こえないようなアレンジになっていると感じられたシーンもあり、そういう部分もすごく新鮮で面白かったです。

 

でも、お話はとても辛かった・・・。

遥海ちゃん演じるサラと、芳雄くん演じるコールハウスの結末が悲しすぎました。

 

ラグタイムの音楽に連れられて、心がいろんな方向へ動きました。

観れて本当によかったです。

 

 

日生劇場は初めてきたという勇くん。

私が初めて日生劇場で観劇したのは高校1年生の時でした。

開演前に、ロビーでその時の話もしました。

 

高校1年生の春、夜行バスで愛媛の宇和島から来て、早朝に東京駅に到着し、迷いの迷ってたどり着いた日生劇場でした。

劇団四季のミュージカル「クレイジーフォーユー」のB席チケットを握りしめて。

 

お昼公演まで時間が余りすぎて、銀座・日比谷というあまりに場違いな場所でどうしたらいいかもわからず、日生劇場の1F脇にあるカフェに入ろうとしましたが、高校生1人で入っていいものか悩みに悩んでうろうろし、値段表を見て、オレンジジュースが高くて(たしか450円くらいだったでしょうか)、それで何時間も粘れるのか思案した挙句、やはり行く場所もないので入ったのでした。

なけなしのお金で注文したオレンジジュースを、ちびちび飲みながら、

テーブルの上に置いたB席チケットを、時折手にとって眺めてはまたテーブルに置き、

また手に取って眺めてはテーブルに置き、を繰り返しまくってました笑。

 

隣にセレブ(そんな言葉は当時はない)そうなマダムがお二人、優雅にお茶をしながら「クレイジーフォーユー」の話をしてました。

そして、チラチラと私の方を見るのです。

 

(心の声)「えっ?!やばい?!私、やっぱり高校生の子が一人で、こんな平日の昼間に喫茶店入ったから起こられる?!?!」

と思って焦ってました(学校、、勝手に休んで上京してきてました(๑>◡<๑))。

 

そうしたら、突然そのマダムが

マ「あなた。それ見るの?」

と私のB席のチケットを指差すのです。

 

私「は、はいっ!!み、み、みます!」

 

マ「ちょっとチケット見せて」

 

(心の声:「えっ?やっぱり起こられる?!えっ。ちゃんと振り込みして買ったよ。」)

私「は、はい。」(チケットをマダムに渡す)

 

マ「ふーん。これと交換しましょ。」

 

と言って、私にマダムが持っていたチケットを渡してきました。

 

それを見ると、S席のチケット!!!!!!

値段も私のB席の3倍くらいだったかな。

 

私「えっ。えっ。えっ。えっ。は、はらえません!!!」

 

マ「いいのよ。友達が来られなくなったの。あなたのこのチケットもらうわね。私これから欲しい人がいたら探してくるわ」

 

と言って、お店を出てしまいました。

 

私「・・・・・・・・。えっ・・・?」

 

と狐につままれたような気持ちのまま、開場時間になったので、初めての日生劇場へと向かいました。

この劇場の壁や階段の手すりなどもとても好きなんです。

劇場内の天井や床も。

 

その時の私は、初めて入る日生劇場にワクワクして、これから見る作品が楽しみすぎて、ドキドキし始めていました。

ロビーも素敵で、キョロキョロ探索していたら、開演時間が迫ってきて、慌ててチケットに書いてある席の方へ向かいました。

そうしたら、なんと、前から3列目のど真ん中エリアっ!!!!

すでに着席されている方たちの前を「すみません。すみません。」と通りながら席に近づくと、マダムが手を振りながら

 

マ「あなた!ここよ。ここ。きたわね。あなたのチケット、貰い手が見つかったわよ。よかったわね」

 

と。

 

私は、あまりにいいお席過ぎて、言葉に詰まりながら、

 

私「あのっ。あのっ。本当によろしいのでしょうか?この高いチケットは私のものと金額が違い過ぎます。しかもこんなにも良いお席で。。」

 

と答えると

 

マ「いいのよ。あなた。どこからきたの?東京の人じゃないでしょ?遠くから?よくきたわね。ついてるわよ。楽しみましょ」

 

ととても軽やかな言葉を返してくださいました。

 

まさか2階席いっちばん後ろの方の席が、前から3番目の真ん中に入れ替わるなんて。

(心の声:「金の斧に変わった・・・」)

その幸運を噛み締めながら、唾が飛ぶのも見えるような近さで「クレイジーフォーユー」を堪能したのでした。

 

そんな、高校1年生の時の私の、初・日生劇場体験の話を勇くんにしたのでした^^

 

ミュージカル「ラグタイム」の感想よりも随分長くなっちゃったけれど、奇跡のような思い出の場所、日生劇場は、私の大好きな劇場なのでした^^

 

ちなみに、全然関係ないけど、私は、勇くんととうこさんのやりとりがすごく面白くて好き^^

おかしなとうこさんのことを、ずっと勇くんが笑ってるという構図がほぼずっと続きます。

 

写真は、7月の勇くん結婚お祝いの時の。

 

この二人、何喋ってる時のシーンなんだろ?笑

 

 

勇くん、遅ればせながら、ご結婚おめでとう!!!