連日新聞報道等で本件に対する件を賑わせておりますが、10月16日に村山祥栄議員自身が記者会見を開き、市長選挙出馬とそれに伴う京都党離党(及び代表辞任)を表明しました。
今回の件を踏まえ、地域政党京都党は統一地方選で頂いた5議席から4議席となります。交渉会派という議会でも強い発言権を持つ立場を手放すこととなり、京都党をご支援頂きました全ての皆様にまずお詫び申し上げます。
今後どのようにしていくか、何点かに分けて述べさせていただきます。
〇国政政党と一線を画した、地域に根差した独自の勢力として京都市政に対し是々非々で戦う
私たち地域政党京都党は、村山市長が誕生した際も、これまで通り市の執行部に対して「与党でも野党でもない」という立場であることについて議員団一同一致しています。そのため、市民のためになる政策には賛同し、そうでないものには反対します。これは一切変わりません。
そして、村山氏もそうあり続けると私たちは信じています。
長年、地道な調査や研究を重ね、市民とともに作り上げてきた政策についても
「京都党が言っていることだから」と冷たい答弁しか返ってこなかったという苦い苦い経験があります。
しかし、選挙で選ばれた議員の立場を尊重し、議会からの提案があれば、
「どの党」や「誰が」が言っではなく、その提案が市民のためになるのであれば、それを受け入れた市政運営を行うということです。
本来あるべき二元代表制(首長と議会は対等であり、与党も野党もない)の姿を取り戻せるチャンスだと思っています。
〇村山氏はなぜ京都党を離党し、無所属で出馬するのか?
新聞をはじめ、マスコミすらも平気で与党、野党と記事にしますが、私たちは地方自治で求められている二元代表制(首長と議会は対等で、与党・野党という考え方はない)を追求して参りました。それが故に、京都党の代表としての市長選立候補という選択はできませんでした。
村山も私たちも一貫して「団体や組織の推薦を受けない」という立場で選挙をしてまいりました。
全国の首長の成り立ちを見ていても、選挙を通じて、各党、団体とシガラミができ、改革しようにもできないという事態は当たり前のように起こっています。。完全無所属で、あらゆる団体の支援を受けずに当選した首長は、漏れなく改革を進めています。
私は、一議員、一市民として村山氏を応援いたしますが、今回の選挙において「地域政党京都党」自身がしがらみにならないということは皆さまにお約束いたします。
〇村山議員が抜けて大丈夫か という点
地域政党京都党を結党し、大きくしてきた村山が抜けることに不安を感じる市民がいるのは当然かもしれません。
村山氏のワンマン政党だという印象をお持ちの方もおられるかもしれませんが、実際には議員で合意形成を図って今までも物事を決めておりましたし、村山氏の意見が通らないということもごくごく普通にありました。
また、地域政党京都党の議員4名は、ぞれぞれが市民から負託を受けた市民の代表であります。
私たち議員4人が一丸となって、これまで以上の成果が出せるように全力で頑張って参ります。
1議席を減らし、交渉会派を手放すことは、京都党にとって苦渋の決断であります。
しかし、今の京都は早急に首長が大きな改革をしなければならないほど疲弊しているのも事実です。そのためにも政治生命をかけて戦うと決断された村山市議の想いを尊重し、私たちは議員として本来あるべき二元代表制の元で政策提案やチェック機能をはたして参りたいと思います。
また、「村山議員がいなくても、京都党は大丈夫」と安心いただけるよう私も全力で議会活動に邁進いたします。
以上の点をご理解を賜り、ご支援をお願いできますと幸いです。
京都市会議員 森かれん