【週刊誌記者マンガ】波場章史「曝ク者!」~最初から全力のマンガ。 | 華麗の空~小難しい本のナルホド書評

【週刊誌記者マンガ】波場章史「曝ク者!」~最初から全力のマンガ。

緊急事態宣言も解除され日々アレコレしてたらいつの間にか7月。

ゲーム開発者やマンガ、雑誌編集者の「仕事の哲学」を知ることが好きで色々と検索するのだけれど、

波場章史「曝ク者!」というマンガに出会う。

 

主人公はマンガが大好きでマンガの編集者を志望して出版社に入社するも希望とは裏腹に、日頃から嫌悪していた写真週刊誌の部署へ配属される。

写真週刊誌記者としての奮闘が始まるのだが、最初から展開が早い。作者の出し惜しみしない全力投球さが伝わってくる展開の早さである。スクープを連発する絶対的エースが登場するも1巻後半でもう彼らとコンビで仕事をするようになり、一方で主人公の身内もスクープに巻き込まれたりと、とにかく一直線に物語が進んでいく。残るネタは政治家絡みの「闇は思ったより深い」レベルのスキャンダルくらいなのではと少し心配になる。

 

個人的には、連載開始からしばらくは柔道マンガとして盛り上げ本筋の野球へと移行した「ドカベン」みたく、週刊誌記者は序章でそこからマンガ編集者へと駆け上がっていくアツい展開も期待しているがさて行く末は如何に。(タイトルが「あばく」だから可能性は薄いけど)

 

唯一の難点は「曝く」で変換しづらいことかな。Amazonで検索する時も文字変換が悩ましいし、ちょっと勿体ないね。