勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術 (文春e-book)
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さいきん清涼院流水さんがSNSで飯野賢治さんとの思い出を語っており、飯野賢治さん好きの私には最高の連投であった。森博嗣さんのメフィスト賞デビューエピソードも面白く、毎回文章量多めで投稿してくれるのありがたし。
はるかむかし清涼院流水「全日本じゃんけんトーナメント」を読んだが、ちょうど飯野賢治「スーパーヒットゲーム学」と同じ頃だったかもしれない。それはさておき、その清涼院さんがTOEIC本「社会人英語部の衝撃」を出していると知り読む。
「TOEICテスト300点集団から900点集団へ」という副題がついているが、特別な魔法はない。
TOEIC公式の問題集を徹底的に不明点なくなるまで反復してやり込む、それだけである。その勉強には、耳慣れない発音は聴き取れなくて当たり前だから発音をしっかり意識する等々も含まれる。
ポイントは、1日2時間3時間を捻出して継続すること、これに尽きる。社会人が毎日継続する、これが難しい。
そのために、英語部という部活に参加することで、継続を維持する。英語部の特別セミナーで得点アップなのではなく、自らの継続の結果、英語力が伸びていくのである。
大事なことは、部活という集団といえど、人と比べないことである。過去の自分からの伸び率だけを気にする。
本書は2014年の本で、スマホとAI進化の2026年は様変わりしている。TOEICアプリは多数あるし、動画サイトでリスニングを聞きまくることも可能だ。なんなら翻訳アプリも進んでいるのでTOEIC受験の必要も薄まっているかもしれない。
余談。清涼院流水さんは神探偵イエス・キリストシリーズも出している。
面白そうではあるけれど、まだ岩下壮一神父の「カトリックの信仰」を中座状態ゆえ、まずはそちらからかな。
定期的に谷沢永一さんの要素を取り込みたく書棚の「男冥利」を読む。
まえがきにあるように、冥利や冥加という言葉には男だけでなく女もある。本書は男冥利に尽きる人物列伝である。
谷沢さんの人物紹介はもっと関連書籍を読みたくなる楽しさがある。
広瀬武夫、原敬、渋澤栄一、滝田樗陰、菊池寛、関一etc
なかでも大阪市長・関一さんに関しては今後深く知りたくて、アレコレとチェック中。
谷沢さんが子供のころ天王寺公園近くに建っている池上四郎の銅像を見て「あの人、何しはったん」と聞くと、
お母様は「関さん、招(よ)んできはってん」と。関一を大阪市に招聘したことが功績であると大阪市民は思っている。
それが面白い。
さて。本書では中央公論の滝田樗陰(ちょいん)や文藝春秋の菊池寛の冥利を紹介しているが、
これらは明治中頃から大正・昭和の話である。この時期に、雑誌が月に10万部以上発行されている事実。
戦前を軍国主義と言うのは簡単だが、これだけ文藝が華やいでいた時代でもあったことを知るのも人生を豊かにするのではと。