育つ、育てる。対話力 話し下手が強みになるニクヨ式会話術
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最近、そろそろ蔵書整理しなくてはと書棚を見渡すことが多い。手放す基準は単純で、以後再読するか・しないか。
それで谷沢永一「『天皇制』という呼称を使うべきでない理由」を手に取る。2001年刊行当時に買ったと思うが、今に至るまで未読。時節柄の皇室問題もあり、読む。
要約すれば、「天皇制」という言葉は大正末期にソ連共産党(コミンテルン)によって日本共産党宛に発せられた活動方針書に初めて出現する。当時の日本人は「皇室」と呼んでいたところに突如として出現した「天皇制」。
さらに重要なポイントは、「天皇制」という言葉は単語(1つの語)ではなく、セット語なのである。
「天皇制打倒」「天皇制打破」「天皇制破壊」等々等々、つまり「消滅すべき皇室」という意味・意図で「天皇制」という言葉は登場した。初期の日本共産党幹部はその方針に驚愕し、その言葉を隠匿した。活動報告書(議事録)にも載せなかった。
「天皇制」という言葉が世に広まるのは戦後である。もちろんセット語として吹聴された。
ちなみに司馬遼太郎は「天皇制」という言葉を「えぐい言葉や」と酷評した。
今の時代、「天皇制」という言葉は「皇室の在り方」程度の意味で使われているように思われる。
さらにちなみに「えぐい」という言葉も、最近は「スゴい」という意味で浸透しているようで、言葉は時代とともに変遷してゆくものなので今更「天皇制」の本来の意味・意図を知ることに読書の愉しみ以外の目的はない。ただ自分は「皇室」という言葉を使い続ければよいのだ。
本書は東京リスクマネジャー懇談会およびYRMAによる、金融機関におけるリスク管理業務の入門書である。
金融機関に勤める人は社内教育を受けるであろうから、これは金融機関を顧客とするコンサル会社、ITエンジニアが熟読することをおススメする。世の中にリスク管理であったり金融システムであったりより専門的な金融工学の本は溢れているけれども、金融機関の実務に照らし合わせて理解する書籍として、最適。というのも本書は、リスク管理部門に配属された若手が上司の教えを受け自社(当行というべきか)の会社運営を学んでいく構成となっており、パワー系(パワハラとはいってない)役員も登場したりして臨場感のある対話を通してリスク管理への理解が深まる。
一般的にどんな分野でも、顧客の業務内容を事前に頭に入れてからプロジェクト参画すると話がスムーズに進むものだが、
金融機関(銀行・証券・生損保等)向けの仕事をする方は、ぜひ一冊目に「対話でわかるリスク管理超入門」を読むことを推奨したい。
渡部昇一さんおススメのアレキシス・カレル「人間この未知なるもの」を読む。
知的生き方文庫で買って、20年くらいは書棚に眠っていた気がするが、古典なのでいつ手に取っても大丈夫だろう。
さて。
所感として、アレキシス・カレルの言いたいことは今の言葉でいうところの「リベラルアーツ」か。
近年ますます学問や科学といった人間の行為が細分化されており、それらを統合してどう世の中の発展に寄与させていくか。
また、膨大な情報をどう有機的に繋げていくかが肝要で、まさにAIが担う領域なのかもしれない。
ただ、それぞれの情報に価値(評価点)を与えるのは人間で、集めた情報で判断・決断をするのも人間であるので、
けっきょくはカレルの求める教養高い総合力のある人間が活躍することがポイントになってくるであろうか。