審判の声
ルールや戦術などはよく知らないものですから、ただ「へぇ~」とか「おぉ~!」とか言いながら見ていたのですが、面白いなぁと思ったことがあります(ラグビーをよく見る人には常識なのかも知れません)。
それは、テレビ視聴者が審判の声を聞くことができるということです。
プレー中に「誰かがしゃべってる声がするな~」と思っていたのですが、それは審判の声でした。スクラムを組むときの掛け声や反則があったときの選手への注意を含め、すべての声が放送されています。トライのビデオ判定をする際のやり取りさえも聞けるのです。
サッカーでも審判がイヤホンとマイクを使ってコミュニケーションしていますが、テレビ中継でそれを聞くことはできません。ラグビーでは聞くことができるとわかって、とても新鮮に感じました。
もう一つ面白いなぁと思ったことがあります。それは、選手の治療をプレーを止めずに行うことです。
選手の接触が多いスポーツだけに怪我もしやすいと思うのですが、プレー中にもかかわらず「MEDIC」と書かれたビブスを着た人がコート内で治療していました(その他に、「WATER」というビブスを着た人もいました)。
サッカーではプレーが中断するか選手がコートの外に出ない限り、選手の治療を行うことはできません。この試合では治療中の選手がいるにもかかわらず、そのすぐ近くでプレーが行われる場面があって本当に驚きました。
普段あまり見ないスポーツとはいえ、このような発見があるのですから、機会があれば見ておくものだなぁと思いました。
UCL・UEL開幕
グループリーグではありますが、いきなりバルサ対ミランという大一番があるなど、とても楽しみな季節がやってきました。
ヨーロッパリーグには、イングランドからトッテナム、ストーク、フラム、バーミンガム(リーグ・チャンピオンシップ所属!)が出場。どこまでやれるか楽しみです(僕は見ることができませんが…)。
せっかくたくさんの試合が放送されるので、できるだけ見たいなぁと思っています。
「実況+解説」+「解説」
日本時間の8月24日早朝に行われたチャンピオンズリーグ(Champions League, CL)の予選を見て思ったことを書きます(もちろん実況・解説についてです)。
最も気になったのは、実況者の話の内容です。サッカーの実況者というのは、見ている試合数も多いし、選手やチームについての様々な情報を予め持っていますから、解説者に負けないくらいサッカーに詳しいと言って良いと思います。人によっては解説者がいらないのではないかと思ってしまうほどです。
今日見た試合がまさにそれでした。この試合での実況者は解説者と話すときに、かなり自分の感想や意見を交えていたのです。あたかも解説者が2人いるかのように感じられました。
この試合中継は「実況+解説」+「解説」(実況者が実況と解説、解説者が解説を行う)という役割分担がなされているようでした。このことについて問題だと思った点を指摘したいと思います。
それは、「解説者の主体性が失われる」ということです。
解説者は本来、自分で解説するポイントを選んで話をします。ところが、実況者が解説者の役割に入り込んでしまうと、実況者が話の主題を先に決めてしまいます(これは、実況者が中継番組の進行を行うからです)。解説者は実況者の話に関連した発言をしなければならなくなり、自分から話題を提供することができなくなってしまいます。
この問題点の最悪の例は、解説者の「そうですね。」という発言です。ただ実況者の発言に同意を示すだけです。これは必ずしも解説者が悪いのではなく、実況者が解説の余地を残さないくらい話すことが原因であることが多いと思います。解説者の存在意義を実況者が薄めてしまっていると言えます。
また、「実況+解説」+「解説」は、「時間的なロスを生む」という問題も引き起こします。
解説者が発言するタイミングは、基本的に実況者の後です。実況者が実況だけでなく解説も行い、その後さらに解説者がコメントすると時間が余計にかかってしまいます。また、解説者が話す内容が実況者と重複してしまう可能性もあります。話をしている間もプレーは続いていますから、やり取りは簡潔に行わなければなりませんが、これは非常に非効率的なやり方だと言わざるを得ません。
視聴者は常に、画面に映し出される「今」のプレーを追っています。それなのに、話し手が「過去」のプレーについて話し続けると時間的なギャップが生じ、見ている人(特に僕)はそれを不快に感じるのです(いつまで終わったプレーの話をしているのか、と)。
この試合の実況・解説を聞いて、「今」のプレーを視聴者に伝えるためには、実況者は実況、解説者は解説というようにきちんと役割を分けて話をすることが良いのではないかと思いました。