極真空手系の空手では多くの場合、
太極その一
を最初に習います。
太極その一は「前屈立ち下段払い」と「中段追い突き」の二つの動きから構成されています。
その為、形をなぞるだけなら覚えやすく、初心者向けの型とも言えます。
しかし太極その一の中に、高度な身体操作や術理を組み込む事で、上級者向けの型に変わります。
・十字を切る意味
太極その一に限らず、型を始める際、十字を切る動作を行います。
十字を切る動作には、精神性や伝統的な意味がありますが、ここでは純粋に身体操作に着目して解説します。
十字を切る動作の効果を簡潔に述べると、姿勢が整う事です。
確認法として、相手に両襟を掴んでもらいます。
その形から十字を切る動作を行い、外します。
この時「姿勢が悪い」「腕力に頼る」等の要素があると外れません。
逆に「姿勢が良い」「肩甲骨から動く」等の条件が揃う事で外す事ができます。
・護身術への応用
暴漢に掴まれた際に、気を付けなければならない技に頭突きがあります。
顔の前で十字を作る事で頭突きを防ぐ事ができます。
その後、掴まれた手に腕を掛けながら、相手の頭部に腕を掛け、崩します。
このように、十字を切る動作を通じて、姿勢や身体の使い方を確認する事ができます。
更には護身術にも応用できます。
型が始まる前の十字を切る動作から緻密に行うと、姿勢が整い、より良い型稽古ができます。
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