スパーリングで力量差、体重差、性差を考慮せずに力をコントロールしない人は改めるべきというのは大前提として、手加減をする側と、される側が生まれる訳ですが…
手加減をする側は、“手加減をしている”と恩着せがまし心情で取り組むのではなく、何かしらのテーマを持って取り組む事が大切だと思います。
むしろテーマは、自分より弱い人でないと磨けません。
圧倒的に自分より強い人相手ではテーマを持つ余裕か無い、強いて言うなら倒れない、時間内生き延びる等がテーマになるので、技術を磨く余裕はありません。
自分より弱い人に対して、力でゴリ押しせず、タイミングや戦略を駆使して取り組むと、お互い有意義なスパーになります。
テーマを持ったスパーの積み重ねる事で、自分より強い人との差を少しづつ縮めてゆく心掛けが大切だと思います。
故に弱い人相手にも、弱い人相手だからこそ、感謝の気持ちを持つべきだと思います。
一方、手加減をされる側は大前提として、
「手加減をしていただきありがとうございます」
という気持ちを持って欲しいです。
何も卑屈になって欲しい訳ではありません。
そして程度というものがあります。
冒頭で述べたように、力量差、体重差、性差を全く考慮せずにガチでくる人は宜しくない事は大前提です。
そんな人とは一緒にスパーをしてはいけません。
その上で、多少強く当たったからと言って、その人を悪く言うのは良くないと思います。
もし自分にとって当たりが強く、もっと加減をして欲しいと感じたら、
「スミマセン!もう少し軽くお願いします!」
と、少なくとも私が主催する場では、このようなにお願いして欲しいと思います。
また、これは古い考え方かも知れませんが、もしスパーで痛い思いをしたのであれば、
「もっと身体を鍛えないとな…」
「もっとディフェンスを練習しないとな…」
と自分を顧みる事も大切だと思います。
何度も言いますが、程度はあります。
いくら身体を鍛えてディフェンスが上手くても、ライト級とヘビー級の差があったり、男女差ともなれば、でかい側、男側の加減が下手くそだと怪我のリスクがあります。
その上で、自分は“どの程度”まで努力の範疇で取り組むべきなのか考えて欲しいと思います。
相手に加減を求めて、それを当たり前、多少加減が下手な人を悪く言う考え方では成長しません。
またよくある例として、ライトやマスなのに、弱い側が強い側にガチで向かってゆき、強い側は
(お?ガチで良いの?)
と強く返されて、弱い側が
(え?何で初心者の僕に強く当てるの?おかしいでしょ?)
とビックリする現象。
強く当てたら、強く返されるのは当然だと思うのですが、これはおそらく日頃、道場内で先生や先輩方が稽古の一種として、胸を貸すような形で一方的に強く打たせる練習をしていたと思われます。
つまり内部で成立していた事を、外部や出稽古の人相手にも自動的に当てはまると勘違いしたのだと考えられます。
「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ」
という誰かの名言があるように、強く当てれば強く返されるリスクがある事は人類の共通認識にした方が良いと思っています。
人間ですから、
「意思の疎通と感謝の気持ちが大事」
だと言う話です。
スパーに限った話ではなく、意思の疎通不足、片方が全く感謝の気持ちが無い、となると良好な関係というものはあっという間に瓦解します。
自戒を込めて。
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