「サイドポジションを取る」
とは、相手の横に移動する事ですが、相手は置物ではありません。
相手の横に移動しようとしても、相手は反応して直ぐに正面で相対する形になります。
フルコンタクト空手は「掴む」が反則になる為、どんなに上手くサイドポジション取りが出来ても、サイドポジションが取れる時間は一瞬です。
ところが、最初の内は一瞬の隙すら中々作れません。
理由は大きく分けて二つあります。一つ目は、
相手に圧（プレッシャー）を与えられていない
事です。
これは精神論ではなく、脳の構造に準じた科学的な戦術論です。
相手に「攻撃がくる！」と思わせる事で0.2秒の反応（＝隙）をつくり出します。
その間に一気に相手の横に移動します。
そうしないと一瞬とは言え、相手の横に移動する事は不可能です。
そして二つ目は、
移動が遅い
である事です。
折角、隙をつくり出しても、移動が遅ければ意味がありません。
移動を速くスムーズに行えるようにする足捌きを習得するには、型稽古をやり込むことがお勧めです。
特に「太極その一」のような技の種類が少ないシンプルな型が適しています。
前足を横に90度移動
後足を軸に背中周りに180度移動
前足を軸に背中周りに90度移動
等、脚の位置を様々な位置に移動させる事が自然に出来るようになれば、サイドポジションを取る際の足捌きが自然にできるようになります。
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