空手の基本や型は、格闘技のフォームとはだいぶ違うので、空手をしている人ですら、意味が解らない場合があります。

その内の一つが、

 

「腰を突きの方向とは逆に入れる」

 

です。

図で表すとこんな感じです。

 

正拳突きの場合・・・突きを出す際、腰が突きと逆に動く

 

ナイハンチの鉤突きの場合・・・突きの向きと腰の向きが逆

 

どうでしょう。

パッと見た限り、物理法則に反している気がしますね。

普通なら↓な感じで、突きと腰が同じ方向に動いた方が合理的な気がします。

 

ではなぜ、

「なぜ空手の基本や型では突きと逆方向に腰を入れるのか?」

ですが、答えは簡単です。

 

至近距離で強く突く際、突きと逆方向に腰を入れないと強く突けない

 

からです。

この事を実感する為にはサンドバックを至近距離で叩く練習をお勧めします。

通常サンドバックを叩く際は、

「叩きやすい距離」

で行います。

↓こんな感じ

 

しかし、強くなりたい方は、ギリギリまでサンドバックに近づき、

「叩きづらい距離」

で行います。

↓こんな感じで顔の直前ぐらいまで。

 

するとどうでしょう。

慣れないうちは、無意識のうちに距離を取りたがり、いつの間にかサンドバックから離れている事が多々あります。


↓こんな感じです。

 

無意識で下がらないよう気を付け、とにかく超至近距離でサンドバックに強いパンチが打てるようにします。

すると、感が良い人であれば数分後、不器用は人でも数日頑張れば、

 

突きと逆方向に腰を入れると強いパンチになる

 

事が実感できるでしょう。

実際の戦いでは、至近距離で戦う頻度は高くなります。

いつも自分が打ちやすい距離で戦える訳ではありません。

至近距離で強い打撃が打てなければ、強い選手になれません。

 

なので、至近距離で強い打撃が出せるようにする考え方は、古今東西、ジャンルは違えど同じなのです。

 

ではなぜ逆方向に腰を入れると突きが強くなるのでしょうか?

理由は幾つもありますが一つは、

「肩甲骨の可動域が広がる」

からです。

腕と腰を逆方向に動かすと、必然的に肩甲骨が開きます。

肩甲骨を効果的に使う事で、至近距離でも体幹部からの力を伝える事が可能です。

これを私は「肩甲骨発動」と呼んでいます。

 

理屈はさて置き、とにかく超至近距離でサンドバックに強いパンチが打つ練習をしてみましょう。

超至近距離にする事によって、腰を入れたくても入れられない状況を創り出します。

すると使える身体のパーツが肩甲骨になり、その肩甲骨を効果的に使うには、インパクトの際には腰を逆方向に動かすしかない事が実感できるでしょう。

 

遠距離ではわざわざ腰を逆方向には入れません。

しかし、実は逆方向に腰を入れる突き方は、遠距離にも活きますが、ここでは割愛。

 

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